平方録

「ふにゃふにゃだったよ」

天気予報通り午後から雨になり、しかも真冬のように寒い。今日4月1日も朝のうちは雨らしく、引き続き気温も低いそうだから年度をまたいで2年越しの寒さの不景気極まりない空模様になってしまっている。
サクラは開く寸前の蕾のまま冷凍保存状態だし、煮え切らず、消化不良気味の国会と同じで、何ともモヤモヤとすっきりしない気分である。

リレー選手の脚力を持ち、全身バネ仕掛けのように活発に動き回る姫を連れて広々とした丘の上に広がる遊園施設に連れて行ったのだが、海からの風を遮るものもなく、風の冷たさに震え、おまけに雨が降ってきてしまっては、何のために出かけてきたのかと、ジイジとしてはボヤキ節なのだ。
子どもは風の子で元気に飛び回っていたが、やはり雨にはかなわない。
結局、付属の屋内施設の手作り教室に入って振り子仕掛けの時計を作って帰ってきたが、大蔵省のバアバはついているし、一緒に行った2歳になったばかりの若君の母親も一緒だし、子どもよりもPTAの方が多いわけで、それでは教室もうっとおしかろうと、ボクは一足先に家に戻って炬燵でうたた寝をする羽目になってしまった。

「春の女神」は暴力的な冬将軍に脅かされてしまったのだから致し方ないのだが、こうして冬将軍はいったんは全軍退却しておきながら未練たらしく舞い戻り、時々横暴さを発揮するのである。
こういう権力者っていうのもいるにはいるが、当然のことながら人気なんかないに決まっている。2枚目のイエローカードを出して退場処分にしてもらいたいものである。
春休みの子どもたちになり替わってお願いしたい。

姫には1歳半になる妹君がいるのだが、いとこの若君も含めて可愛がりようは格別で、あれこれと世話を焼くし、まだ体の動きがぎこちない妹君や若君のリズム・ペースにすっかり合わせて遊んであげるところなども含めて、もう母性が芽生えているのかと微笑ましくもびっくりさせられるのである。
寒いところから戻ってきて若君と一緒に風呂に入り、身体を洗ってあげたようだが、風呂から上がった姫と話していると、「今、〇〇ちゃんを洗ってあげて、おちんちんも洗ったらふにゃふにゃだったんだよ」と首をすくめながら嬉しそうに報告する。

ボクだっていとこの家に遊びに行って、その家の子たちとお風呂に入り、おちんちんを持っていない女の子の裸の姿を見て、びっくりすると同時に見ないような顔をしてチラチラ見ながら気になって仕方ない時期があった。
姫は触ったというのだから大胆である。いや、もとい。洗ってあげたんである。体を洗ってあげたんだから大胆とは違いますナ。

かくして、子どもは長い休みを経ながら様々な経験を重ね、成長していくんである。
学校の勉強とはまた違った積み重ねが楽しいんである。尊いのだ。



丘の上には菜の花畑が広がっていたが、しばらくして雨が降ってきてしまった


晩ご飯が済んで若君が帰るとき、玄関で靴を履かせたりして、かいがいしく世話を焼く姫
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