心を空っぽにして歩いていると…というか、世の中にはまだまだ知らないこと、見たことも無いようなものに出くわすことがある。
こういうことは予告なしに不意にやって来ることが多いから、こちらには心の準備なんてものも無く、不意を食わされる形になるのだが、これがなかなか楽しい。
まぁ、中には「見たくなかった」とか「経験したくなかった」「金輪際ごめんだね」などというものもあるにはあるが、自分で選べるわけではないから受け入れるしかない。
今朝の話題は初めて出会った可憐な花のことだから気が楽だし、冬枯れの野から脱しようとしている大自然が人間に贈って寄越しているメッセージだと思うと嬉しくなる。
大自然が…と言ったって、場所は植物園の大船フラワーセンターでのことだから何をかいわんやで、出来ることなら自生地でお目にかかりたいと思うが、植物園でも出会えるならそれはそれでいいじゃないか。
へぇ~っ、こんな花があったんだ♪
葉をすっかり落として日当たりが良くなった木の根元に白くて小さな花が群がって咲いているのに気付いた
ホトケノザや黄色の小花と一緒だ
ちょっとした花畑風…
ホトケノザより背丈は低いし花そのものも小さく見える
ユキワリイチゲというキンポウゲ科の花だそうだ
日本の固有種で滋賀県から九州にかけて分布している多年草だそうだから初めてお目にかかるのも無理ない話ではある
植物園だものな…持ってきちゃったんだ
一緒に咲いて居る黄色い花はヒメリュウキンカというヨーロッパ原産のキンポウゲ科の植物
とても光沢のある花びらを持っていて、陽の光をはね返している 園芸品種として人気があるらしい
ん!? 白花に混じって紫がかった花が一緒に…
ユキワリイチゲの色違い
なかなか落ち着いたちょっと和風な色合い
これもキンポウゲ科でオオミスミソウ 別にユキワリソウ(雪割草)とも呼ばれるそうだ
山形から北陸にかけての日本海沿岸に分布する植物だそうだから初めて見るのもムベなるかな
ちょっと離れたところにはタチツボスミレが1輪だけ咲いていた こちらは地元でよく見かけるおなじみの花
オオミスミソウとタチツボスミレはこういう雑木林の林床に咲いていた
オオミスミソウのすぐ脇でバイモのつぼみが膨らんでいる
花だけを地際に咲かせていたフクジュソウがこんなに伸びてしまっている
岩とコンクリで固めた階段の隙間から花を咲かせているド根性タンポポ
それにしても、植物園ともなるとタンポポも珍しい品種が咲くものか