今年のわが家の秋バラは散々で、なんとか夏の猛暑を乗り切ったかと思ったら、その後に続く長雨の繰り返し、さらには低温傾向などが重なって黒点病にやられてしまった。
お陰で花は咲かないし葉は落ちてしまうし、枯れ死してしまうんじゃないかと半ば観念したものだった。
元々バラを育てるには動機が不純で、きれいな花を手元で咲かせて囲まれたいが、あれこれ世話を焼くのは面倒くさくて出来ない相談だし、それほどマメな性格でもない。
ならば…と一計を思いついたのが「ロクに世話をしなくてもスクスク育ってくれて、しかもきれいな花を咲かせてくれる病害虫に強い品種をそろえて植えればいいじゃん」ということ。
ナントカとハサミは使いようである♪
この作戦は我ながら図星でうまく行き、毎年、なんとかバラの花園モドキを作り出し、大いに楽しみ、悦に入ってきたのだった。
ところが、今年夏から秋にかけての天候不順、つまり夏から一気に秋をすっ飛ばして冬になってしまうような前代未聞の気候に見舞われたのが今年というわけである。
きちんと世話を焼いていれば、こうした気候変動にも耐えたのだと思うが、その点わが栽培方法が脆弱なのはやむを得ない。
ところが、自然界はしぶとい。
滅多なことではへこたれないようである。
あれほど黒点病が蔓延し、株が丸裸になってしまうくらい見事に葉が散ってしまった株が天候の安定とともに何とか持ちこたえ、再び葉を茂らせ、花まで咲かせるまで蘇ったのである。
唯一、わが家の中では気難し屋で育てにくいと言われる「空蝉」でさえ葉っぱは完全復活を果たしたし、小粒ながら花も二つ三つ咲いた。
もう大丈夫。
このことは余り想像していなかっただけに、結構感動的で「オオッ♪」とキンキジャクヤクの感がある。
なんという愛い連中であることか…♪
遅ればせの秋バラを咲かせ終わったら、年末までたっぷりと太陽の光を浴びて光合成をしてほしい。
年が明ければ早々に葉を取り払ってせん定し、たっぷりの寒肥を与えるから、初夏のその時までゆっくりと湯治場でゆったりと湯に浸るように英気を養ってもらいたい。
…とまぁ、無責任な親ながら、ヤレヤレと胸をなでおろしているって訳である。
アイスバーグをベースに作出された「ブラッシングアイスバーグ」も復活した♪
ツボミもまだたくさんあるから、これからが楽しみ♪
これもブラッシングアイスバーグ
丈夫なはずの「ノリコ」も一時はダメージを受けたが、復活した♪