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平方録

面白い番外編も見られた

新居浜3日目も太鼓祭りから。
最終日は太鼓台がお宮参りして太鼓を奉納するパフォーマンスが市内各所の神社で繰り広げられ、祭りが終わる。
各太鼓台にとっては最後の見せ場。
ボクらが見物に行ったのは姫の家から歩いて4、5分のところにある一宮神社。ここの参道に有料の特設観覧席が設けられ、その目の前で太鼓台の演技を堪能できる。
前日の広々としたグラウンドで見たものとは違った「間近に見る迫力」を味わえた。

先陣を切って漁師町の今年新調されたばかりという真新しい黄金に輝く太鼓台が入ってきた
参道の両脇に設けられた特設観覧席から撮影
 
参道には樹齢数百年の楠が生い茂り、幅は6、7メートルと太鼓台が通るのにギリギリのスペースしかない
 
その狭いスペースでそれぞれが掛け声と共に披露する演技はなかなか見応えがある
 
頭の上に太鼓台を持ち上げる「かき上げ」が見せどころんなのだが、担ぎ手200人ほどの息が合わないと3トンもの巨体は持ち上がらない
 
金糸をふんだんに使った刺繍は絢爛豪華
何せ4〜5000万円もかけた自慢の太鼓台なのだ
担ぎ手の顔も誇らしげ
 
他の地区の2台が相次いで参道に入ってきた

「せりゃぁ〜!」っという掛け声とともにかき上げる
 
ここの太鼓台は最優秀で表彰されるのだが、かき揚げ以上に難しい技の、太鼓台を放り上げる荒技も披露してヤンヤの喝采を浴びた
 
四方から垂れた房にご注目
 
この房の暴れよう!
空中に放り投げられた後、太鼓台は何事もなかったように見事に担ぎ手の肩と腕に収まった
 
雨が強くなってきたので家に戻ろうとしたら、神社から離れたところで1台の太鼓台が群衆に取り巻かれ、機動隊が出動する騒ぎになっていた
 
機動隊を見ると血が騒ぐボクはその場をさり難く、事態の成り行きを見守ることにした
早い話が野次馬の一員に加わったのだ
 
この祭りでは太鼓台と太鼓台の間での衝突は珍しくないようで、前日もけが人が出る騒動があり、責任者が警察で事情を聞かれたらしいが、こちらは単独でのトラブル
担ぎ手に浴びせられた沿道のヤジに反応して騒ぎになったらしく、群衆の中で掴み合いが起きかけていて機動隊の出動になったようだ
指揮者は太鼓台の上で仁王立になって事態の推移を見守るだけで止めようとしない
前の写真に写っているように警察は証拠ビデを撮影も始めて「警告」を発した
 
駆けつけた警察官が証拠のビデオ撮影を始めたり、「警告」と書かれた看板を掲げたりして解散を求めると、案外素直に従って撤収していき、騒ぎは収まった
撤収する前、どこからか「こんな形で祭りを終わらせていいのかヨォ〜」という悲鳴のような大声が飛んだが、長い時間寄り道したおかげで結局この太鼓台は神社への奉納ができなかったのではないかと思う
 
当事者たちには酔いもあったろう 酔いから覚めた後の心境はどんなだろう
門外漢にはこれもまた面白いパフォーマンスだった
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