がっかりだ。
やっぱり危惧していた通り、選手たちの心の奥底に4日前に成し遂げた強豪ドイツ相手のまさかの逆転勝利の余韻が残っていて、それが「コスタリカなんか…」という慢心につながったのだと思う。
なんだよ、いくら相手が守備を固めて来たからってバックパスばかりで、前に攻めようとしないんだから点が入るわけがない。
しかもドイツ戦では相手の守備の薄い所に飛び出していた攻撃の選手からも、そういう動きが消え、立っている場所でボールをもらおうとするからつながるわけがない。
モタモタしている間に時間はどんどん過ぎていく。
挙句に終了間際、相手のカウンターに対するキャプテン吉田のクリアがあまりに小さすぎて相手へのパスのようになってしまい、決勝点を奪われてしまった。
慢心からくる心のスキが最後にぽろっと出た瞬間だった。
結果論だが、吉田があのボールを大きくクリアしていたら…
攻撃陣がもっと施局的に飛び出していれば…
1次リーグ最終戦の強豪スペインに勝たなくては1次リーグ突破だってできやしない。
何が「ドーハの歓喜」だ。
そもそも日本サッカーが強くなる過程で様々なアドバイスや支援をしてくれて来たドイツに、今回恩返しができたと思ったのに、こんな体たらくでは負けたドイツだって「こんなヘボな国に負けたのか」と浮かばれない気持ちだろう。
まだもう1試合残っている。
スペイン戦で答えを出してもらおうじゃないの。
このままじゃ忘れもしない「ドーハの悲劇」を通り越して、とんだお笑い草だ。洒落にもならない。
最大限の奮起を求める!
初冬の柔らかな光に包まれる近所の寺の竹林