平方録

ミクロの世界、のぞいたるでぇ

昨日は夕方近くに2時間ほど外出した以外は腰に沈痛消炎剤を塗りたくってベッドでじっとしていたお陰で、腰はだいぶ楽になった。

一歩間違えればピンが抜けたり折れたりするようにしてボクの腰はガラガラと音を立てて崩れてしまいかねない状態だっただけに、何とか小康を得た感じで、ひとまずヤレヤレである。
腰に爆弾を抱えているのは事実だが、その腰をきしませたのはやはりこのところの寒さと言ってもよさそうである。
湯に浸っていると腰の痛みなどすっかり消えてしまうから、この説は間違ってはいないだろう。
モモヒキとかタイツの類を身に付けて暖かくするという手もあるのかもしれないが、ボクはゴメンだ。
厳寒の地でもあるまいし、嫌なものは嫌なのだ。

何れにしたって虎口は脱したようだから、このまま冬を乗り切るのだ。
庭仕事などで長時間寒風に身をさらすような場合だけ腰回りに使い捨てカイロでも張れば済むのではないか。
ナニ、すぐに佐保姫様がお出ましになり、かぐわしい香りと共に春霞の白い衣でボクらを温かく包んでくださるだろう。
おぉ姫よ。お出ましを心待ちにしておりますぞ。

さて、つい最近感心したこと。
スマホに外側から取り付ける各種レンズがあるのを知った。
接写レンズ、広角レンズ、魚眼レンズ…
しかも「百均」の店で売っているから消費税込み108円である。
接写レンズと広角レンズに至っては2つ重なっていて、必要な時はそれらを一つ外して使う仕組みだからグリコの1粒で2度おいしい―と同じで、超お得である。
いったい材料費はいくらなのだ。人件費は? などとつい考えてしまうが、それにしたって「百均」というところは不思議なところである。

このレンズには洗濯ばさみのようなものがくっついていて、それでスマホのカメラレンズの上に外付けレンズを動かないように挟み込めばOKというシロモノなんである。
超簡便な仕組みなのだ。
超お買い得に超簡便な使い方…〝超超レンズ〟なのである。ひらひら舞い上がるかもしれない。

現役時代はいつも肩から35ミリの広角レンズをつけたニコンの重たい一眼レフカメラをぶら下げていた。
顔写真を持って帰る必要がある場合は元の写真から米粒のような顔を接写レンズで撮らせてもらっていた。
と言って、ただシャッターを押していたわけではない。何を伝えたいのか、どうしたら伝わるか、などとカメラマンでもないのに、そういうところにも気を配っていた。
言葉を百万言費やしたってかないっこないというような、たった1枚の写真がすべてを物語るというケースも時にはあるが、ボクにとっては事実を伝えるための補助説明員、それが写真である。

重々しくて大げさな1眼レフとは違って今のスマホのカメラも捨てたものじゃないのだ。
シャシンキというものに対して過度な期待を寄せていないボクはポケットに入るスマホがあればそれで十分なのだ。
今回、接写レンズというおもちゃを手にしたので、ミクロの世界もちょっぴりのぞけるようになった。
乞うご期待なのだ。

超高性能なカメラをお持ちの方はきっと眉をヒソメルに違いない。
正義感が強いお方なら、何といういかがわしさ、何というおぞましさ、「シャシンキ」を何と心得る! と身をよじらせてお怒りにもなるだろう。
湯気と共に怒髪天を突くに違いない。

そういうお人が目の前に現れたならば、ボクは抵抗せずにその場を離れますな。
面倒だもん。相手するのは。
三十六計逃げるに如かず。スタコラサッサ。

それにしてもいつからシャシンキって言わなくなったんだろう? ボクは一度娘に「えっ、写真機? 」って笑われたことがあるのだ。



スマホ用接写・広角レンズ


広角レンズを外して接写レンズだけにしたところ


こんな具合に挟んで使う




06:40、―2.2度の下、ようやく白んできたのでベランダのサラダレタスの葉の霜を写してみる。肉眼ではほとんど白いものは見えないが、レンズを通すとごらんのとおり。
しかし、手持ちで写そうとするとピントがなかなか合わない。何か固定させるものが必要かもしれない。霜の結晶を撮ってみたいものだが…
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