はて、空いた時間をどうしたものか…
半年ぶりのゴルフが1週間後に控えているからちょっと練習するかという気になる。
とはいえすんなりとはいかない。
ナゼって打ちっ放し練習場は海岸べりの高台にあるから海からの風がモロに吹き付ける場所なのだ。打ったボールは途中からギューンと大曲がりしてしまう。
練習には不向きだなという思いがちらっと頭をかすめるが、クラブにボールをきちんと当てるだけでもいいから練習してこようという気になって雨と強風の中を出かけたのだ。
で、車で10分ほどの練習場に着くと不思議なことに風は止み、雨まで降り止んだのである。
あの高台一帯はその昔、と言ったってたかだか5、60年前の話だが、キツネやタヌキの暮らす丘陵地帯だったのだ。それが高度経済成長期に宅地開発され、今ではぎっしり住宅が立ち並ぶようになっている。
そういう訳で住みかを奪われたキツネやタヌキの亡霊が住宅地にはしばしば出没して住民を困らせたり惑わせたりするのだという話は真っ赤なウソだが、ボクはしっかりとキツネにつままれた気分だったことは間違いない。
騙されついでというか、実際にクラブを振ってみると順番に8番アイアン、6番、バフィー、ドライバーと振ってみたのだが、最初の5、6打こそ右にふけるばかりでまっ直ぐ飛ばなかったのだが、タイミングをゆっくり目にして力を抜くとピタリと修正が効いてまっ直ぐに飛ぶようになった。
バフィーは糸を引き、ドライバーは力強く一直線に飛び出して行く!
アプローチ用のピッチングウエッジも58度のサンドウエッジもほぼピタリぴたりとボールを操り、ここまでくると本当にキツネとタヌキの連合軍に騙されてるんじゃあるまいかと少々心配になってきたが、一週間後には一緒にゴルフ場まで付いてきておくれよとひそかに念じるボクであった。
良い感覚のまま1週間後を迎えようとムダ打ちはやめて一カゴで終了。そうだ腰のケアをしておかなければと思い立つ。
練習場から4、500メートルの至近距離の国道沿いに黒い湯の沸く黄金温泉があるのだ。
ここの湯は肌がすべすべになるというのが評判で、近所のババアどもが回数券を握りしめて入りにやって来ているところで、浸かり過ぎて救急車を呼ぶ騒ぎまで引き起こす人が出るほど人気なのである。
シワクチャーズのババアどもはいてもキツネやタヌキはここまで手は回らないと見え、練習場から国道に出た途端、再び強い風が吹き付けるようになり、駐車場から温泉の玄関まではホフク前進ではいつくばって進むありさまである。(ウソです)
普段は真冬でも窓が開け放たれて露天風呂の風情なのだが、こういう風の強い日は例外で、締め切りになってしまう。
ちょっと残念なのだが、かと言って開け放てばもろに風が吹き付けてくるから致し方ない。
猛烈な風に逆らいながら風に向かって羽を広げているトンビがいたりして、ヒトの世界にも時たま見かけるがお調子もんなんだろうなぁと思いつつ退屈まぎれになったことは間違いない。、
ペットボトルの水を持って入り、水分補給しながらたっぷり1時間浸ったので腰のケアも万全である。
人間社会と一緒でトンビの世界にもお調子者はいるようだ
稲村ケ崎温泉の前の公園は立っているのも大変なくらいに強い風が吹き付け、いつも穏やかな相模湾は全く違った様相を呈している
ゴルフ練習の30分くらいだけ風がピタリと収まる不思議に遭遇
3月1日に撮影した裸木のオブジェ
見よ、この生命の息吹を
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