ハマヒルガオの季語は「夏」に分類される。
歳時記にこんな句が載っていた。
浜昼顔烏賊焼くけむり今日も浴び 河野多希女
浜昼顔砂丘へ一花一花寄る 兒玉南草
投網干す浜昼顔へ打ちひろげ 遠藤真砂明
それぞれの海辺の光景がすんなりと頭に浮かんでくるなかなかいい句だと思う。
特に呑兵衛としては最初の句は五感を刺激されてたまりませんな ♪
それはそうと、ここ1年余り、コロ公のせいでわが俳句会の同人たちの集まりも活動休止に追い込まれているため、トンと創作意欲がわいてこない。
そんなわけで、こういうさりげない佳句に出会うと、いささか忸怩たる気持ちにさせられ、うろたえる。
句会とは無関係に読み続ければいいだけの話だが、何だろうな、この無気力・無関心ぶりは…
相模湾沿岸の三浦半島沿いの海岸や湘南から西湘地区の浜辺にはあちこちでハマヒルガオが咲くが、ボクの知る限りここまでまとまって咲いているのは、この茅ケ崎・柳島海岸がダントツだと思う。
この海岸には今月12日を皮切りに意識して見に来ているが、ようやく満開になった。
確信的なことは言えないが、去年より少しだが面積が広がったんじゃないかと思えるほど、今年はきれいに咲きそろった。
こういう花園はどんどん増えて行ってほしい。
花を押しつぶさないように、群落が途切れて砂浜が露出している場所に寝そべって目を閉じ、あれこれ17文字をひねり出そうともがいたのだが…
それより花を撫でて届く海風の心地よさの方が数段勝っていて、潮騒を聞きながらそのまま眠りに落ちてしまいそう。
頭に残るものは何もできなかった。やれやれ…
ここまでわが家からは17km 自転車で海沿いの道を往復すると心は解き放たれ、且つソコソコの運動になる ♪
4月19日はまだこんな感じ
4月12日 やっとちらほら咲き始めていた