おかげで綺麗に咲きそろっていたエゴの木の花が見事に散ってしまい、足元は雪が積もったように真っ白である。
プランターに植えて盛り上がるように咲いていたパンジー群は強風にひとたまりもなくなぎ倒され、見るも哀れな姿になってしまった。
多少は起き上がって回復するものの、前のようにピンと立って花を咲かせるというわけにはいかないだろう。
庭に植えている木立性のバラは一部は支柱を立てているが、重たい花や蕾の一つひとつにまで支柱を立てるわけにもいかず、風に翻弄されるままに大揺れである。
鉢植えにして育てているものは、なるべく風当たりの少ないところに避難させているものの、効果は限定的である。
1本の枝先に沢山の蕾が付いて、如何にも重そうな枝が大揺れに揺れているのを見ると、ぽっきり折れてしまいそうで、そんなことになったら一大事である。
こちらは見かねて支柱を立ててやった。
ツルバラの方はもうお手上げで、重たい花と蕾が耐えてくれることを祈るばかりである。
まだほとんど開花前なので、現状での被害はとにかくご免こうむりたい。
花だけでも蕾一つだけでも重いから、風に吹かれればそれだけ負荷がかかる。
加えて、雨が降っていたのだから水滴で余計に重くなっているのだ。それが容赦なく左右に揺らされているのを見るのは、痛々しくて見るに忍びない。
まったく、花ニ嵐ノ例ヘモアルゾ、サヨナラダケガ人生ダ、などという詩を思い出してしまう。
サクラの時期から始まって、さほどに花のきれいな時期には強い風が吹く。
病害虫は忍び寄るし、強い風は花を吹き飛ばす…。身の周りには何と試練の多いことか。平坦な道などありませんなぁ。
大型連休後半早々に砂に埋もれてしまった湘南海岸のサイクリング道路は、除砂作業の手が入らないうちにまた大量の砂が動いたはずである。
吹きだまりは小山のようになってしまっていたが、今回の強風では確実に“平成新山”があちこちに出来上がったことだろう。
こういう強風の時でも、風を突っ切るように飛ぶ鳥もいると見える。
多くの鳥は風を避けて身を寄せ合ってじっとしているのだろうが、中には背に腹は替えられない事情もあるのだろう。
人間だって風に逆らって歩くのは一仕事である。ましてや、空中を飛ぶものは空気の流れに翻弄される度合いはより強いはず。
きっと決死の覚悟で飛んでいるはずである。おいたわしや。
ちょうど愛鳥週間だそうな。
わが家の巣箱は空っぽのままである。
一度はシジュウカラ夫妻が住みつきかけたものの、嫉妬した?スズメのチュン公がシジュウカラ夫妻を攻撃するという、乱暴狼藉におよび、それ以来、シジュウカラ夫妻は姿を消してしまったのだ。
乱暴者のチュン公は一時、せっせと木の切れ端などを口にくわえて巣箱の中に運んでいたが、その様子を近くで見ていたら、姿に気付いたようで、こちらも近寄らなくなった。
そんなことなら最初から近寄って来るんじゃないぜ、と言いたいが、それ以来空っぽなんである。
ならば、もう一つ巣箱を作って別の木に架けようかという気分なのだが、今のところそれも気乗りがしないのである。
バラの葉や蕾を食い荒らす害虫たちを、あのシジュウカラは1日何十匹も食べるんだそうである。
助っ人にちょうどいいと、新居を用意したわけだが、とんだ邪魔者が入ったものである。
強風一過の朝ぼらけ。午前4時09分の真東の空は素晴らしい好天を約束している
散ったエゴ…の花
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