歯を磨いているとヒグラシのセミしぐれが聞こえてきた。
昨日の同じ時刻は雨がビシャビシャと音を立てて落ちてきていたし、何より外気温は19℃しかなく、涼しいを通り越して肌寒かった。
今朝は24℃もあって、暖かい。
7月の半ばに暖かさを歓迎するように書くこと自体がいつもとは趣を異にしているのだが、暖かさだけではなく、東の空の雲が薄い。
もしかしたらあの薄い雲を透かして朝の太陽が久しぶりに顔を見せてくれるんじゃないかという期待さえ感じさせた。
この「感じさせた」という表現でもわかるとおり、この期待はすぐに儚く消え、太陽が顔をのぞかせるどころか、キーボーを叩き始めると、負けじと雨粒が地面を叩き始めたのには「なんだよ ! 」という思いである。
日照不足に加えてジメジメと湿度の高い日が続いていることもあって、黒点病にかかってしまった鉢植えのバラ「空蝉」は手当てをしても一向に改善の兆しどころか、病状が進むばかりで見るのもかわいそうなくらい。
黄変した葉が散り始め、痛々しい姿なのがとても悲しい。
沢山の実を付けたミニトマトだっておいしそうに赤くはなるが、実際に食べてみると日照不足がたたってのことだろう「純あま」とか「とってもアイコ」などと、甘さを強調する品種のくせにちっとも甘くない。
野菜や果実の甘み、あるいはそれぞれの味を特徴づけるためには十分な太陽光線を浴びないと中途半端なものしかできないという証明になってしまっている。
こんなことが続くようだとコメを始め、夏の終わりごろから出回る様々な果物の出来栄えにも影響してきそうで、心配だ。
人間だって同じ生き物だ。
必要とされる太陽光線を浴びられない時間が長引けば長引くほど、心に忍び寄る影響というのもじわじわ現れてくるんじゃないか。
現れ方は人それぞれ違うだろうが、夏の太陽大好き人間のボクには多分、少なからぬダメージが及ぶんじゃないだろうか…
特にココロはガラスで出来ているから、なおさらだろうな。ははは…
東京じゃぁ7月に入って雨が降らなかった日は1日もないんだそうな。
今日もその記録が更新された。
バカバカしい4連休が終わらないと梅雨も明けないんだろうな。
今朝は久しぶりに円覚寺のオンライン坐禅会がある。
足を組むと膝がきしむんだけど、しばらくぶりに坐ってみようと思う。午前8時から。
雨の止み間に庭に出たらエキナセアのグリーン・ジュエルの花の上にヒメウラナミジャノメがいた
左右の羽根の一部が欠けている
密を吸うんじゃなくて、あえいでいるんだろうか