まだ5月。
昔は…などと懐旧趣味に浸るつもりは毛頭ないけれど、終盤とは言えまだバラが良く咲いているこの時期に「次は私たちの番だから」と、先輩たちを押しのけて前に出ようとする礼儀知らず、恥知らずの存在はなかった気がする。
物事には順番と言うものがある。
じっと大人しく自分たちの出番を待っていれば、そのうち順番は確実にやってくる。間違ったって忘れられてしまったり飛ばされてしまうようなことは起きない。
そんなものの道理もわきまえないのか…という礼儀知らずの恥知らずとはアジサイのこと。
我が家の庭では透き通るような青が特徴の「霧島の恵」や見出し写真に掲げた淡いピンクがオシャレな氏名不詳のアジサイがもう咲き出している。
梅雨時の花だとばかり思ってここまで生きてきたが、今、五月晴れの空の下でも艶然と咲く姿は少し大げさに言えば「違和感」を感じる。
もっとも、春も秋も短くなりつつある日本列島で、植物たちも自分たちが盛りを迎える季節…つまり、居場所を確保するのに危機感を感じ始めていて、新たな居場所確保に奔走し始めているのではないか。
特にアジサイの場合は花期が終われば梅雨明けで、炎暑・酷暑の夏が控えているのに、もたもたしているといきなりその炎暑の夏に放り込まれて干からびるしかないし、それなら生き延びるために梅雨の到来なんて待っていられない…という心境なのだろう。
かくして一昔前にはほとんど見られなかったバラとアジサイの"競演"が出現している。
アジサイだけじゃない。
ジューンベリーもその名にさからい、既にたわわに実らせている実を赤く染め、口に含めば熟した実がはじけて中から甘い汁が流れ出す。
そもそも今年の花はソメイヨシノが散ると間髪入れずに咲き出したほどだから、実がなり、熟すのが早いのもムベなるかな。
みんなしてそんなに急いでどこに行く?
まさか地球滅亡の縁…ってのは嫌ですぜ。
うん、キミはきれいだよ
でもなぁ、順番はもう少し後だろ?
「霧島の恵」さま 慌てなくていいと思うんですが…
アジサイにせかされるバラたち
古株の「ニュードーン」は今年やや花付きが悪い
咲き誇ってきた「ブラッシングアイスバーグ」もこの最後のつぼみが開いたことで一段落となる
後は順次咲いてくれる2番花に期待♪
もう完熟状態♪
足元にはツマグロヒョウモンが飛んできて土をなめていた
湘南海岸自転車道をパトロールしていたら低空飛行の軍用機が3機飛来
江ノ島を一回りして戻って来た
海岸線をなめるように西に向けてよろよろと飛び去って行った
江ノ島の湘南港では痛んだふ頭の工事が行われていて、その工事に使われた珍しい形のフネ?が役目を終えて曳航されて行くところだった
「23うきしろ号」と書かれ、工事現場に到着すると3本の鉄の杭を海底に差し込んで船体を固定し、作業するための専用船らしい
海で囲まれた日本では水際線を守るために、こういうフネが役に立つんだろうな
曳航するタグボートが白とピンクに塗り分けられ、とても愛嬌のあるスタイルをしていて、一目で気に入った