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平方録

"食べる輸血"

昨日の夕食は山形産のビーツを使ったボルシチだった。

山形がビーツの名産地かどうかは知らない。

そもそも山形産のビーツなるものが市場に出回っているのかどうか、豊洲あたりに行けば手に入るのかどうか……

タネを明かせば山形の友人が自宅の畑で収穫したもののお裾分けなのだが、わが食卓にはついぞ上がったことのなかった食材だっただけに、目新しくも美味しくいただいた。

その友人丹精のビーツを使った料理がウクライナの伝統的郷土料理であるボルシチで、わが食卓に上るのは去年に引き続き2度目の事だ。
去年は2月にロシアのウクライナ侵略が始まっていた時で、まさにウクライナへの連帯の意識もあって彼の地の郷土料理を心して食べたのを思い出す。
そのいさかいがいまだに収束の兆しを見せず、来年2月には3年目に入るというのだから、何をかいわんやである。
ウクライナの人々が枕を高くしてぐっすり眠れる日はいつのことになるのか。
侵略軍を追い払った後の祝いの膳としてのボルシチを早く食べてみたいものだ。
 
ところで、ビーツの事を"食べる輸血"というんだそうな。
その心は「栄養価が極めて高いから」だということのようである。
勘繰れば出来上がった料理が奇麗な赤に染まっている所からの連想もあるのだろうが、言い得て妙というところではある。
従って、昨夕はたっぷりのボルシチを堪能できたので、わが肉体には"輸血"による新鮮かつ十分な栄養素が行き渡っているということになる♪
しかも、赤ワインを飲みつつだったので、我が血液は血の色以上の赤さに染まり、身体の隅々まで栄養素を送り届けてくれているはずなのが何よりうれしい。
今朝はいつもより血の巡りも良く、元気はつらつとしているように感じられるのは、そんなカラクリがあるからだと思う♪
 
 

山形の友人の畑で獲れたビーツを使ったわが家の特製ボルシチ


久しぶりの広町緑地


風も無いのに枯れ葉がハラハラと散る光景は深まる秋の風情である

食卓にビーツの「赤」は届いたが、山の木々が染まるのは黄色系統ばかり
 

未知の左右に立つ2本のメタセコイアも黄色に染まり出していた






藪の中にはムラサキシキブのきれいな実が


ハナミョウガの深い青色の実も魅力的


ヒヨドリジョウゴの小さな実が明るく光り輝いている


田の畔に咲いていたノギクの仲間
 

♫ふぅ~ゆよ来い、はぁ~やく来い  冬来たりなば春遠からじ、だもの…
 
 
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