DMM.comが十八歳未満のグラビアアイドルの映像作品を配信しなくなって以来、僕は某サイトから自慰用素材にかなう作品をダウンロードしてきた。著作権法に触れかねない行為だが、DMMが動画配信を自粛する一方で、大手出版社は当該作品の販売を継続している矛盾に納得できず、児童ポルノ法改正による現場の混乱に乗じる形で、ウイルス感染のリスクも抱えたうえで、新旧作品のダウンロードと削除を繰り返した。
ダウンロードした作品の中で、十回以上使わせてもらっているのは二〇一八年十一月に発売された、森田愛生の「らぶフレッシュ」ぐらいで、あとはどれも実用性に欠けていた。あえて挙げるとすれば、今でもアイドルとして活動を続けている長月翠の「キミは伝説のみどり!」だ。
同作品は一六年十一月に発売。長月の公式プロフィールに記された生年月日によると、撮影当時は十五歳か十六歳で、児ポ法改正直後にもかかわらず3号ポルノが臆面もなく企画、販売されていたことになる。中学を卒業したばかりのようで、ジュニアアイドルのイメージビデオのような演者の「やらされ感」が伝わってくるが、巨乳と形容するにふさわしいボリューム感ある体躯を売りに、各チャプターでも布面積の小さいビキニ姿で胸の立体感をあらわにしている。
かつての石井めぐるを彷彿するかのような僕好みの肢体ゆえ、長らくお世話になるかと思いきや、長月の動きから健康的なエロチシズムが伝わってこなかったので、全編を通じて性的興奮を最高潮に導かせるヤマ場が少なく、オナペットとみなせるほど自慰回数が稼げなかった。繰り返し使わせてもらったのはメイドキャップ姿のチャプターで、ここだけは長月の美少女度の高さとビキニブラからはみ出さんばかりの乳房との調和がたまらなかった。
児ポ法改正などどこ吹く風とばかりに、各チャプターにおいて性的な部分が殊更に強調されている仕上がりだが、版元のスパイスビジュアルはさすがにこの作品以降、十八歳未満を起用しなくなり、どれも似た顔立ちと体躯の作品が間断なく販売され続けている。同社は「@IDOL」や「君との恋は5センチメートル」など高校生世代からジュニアアイドルまでの作品を率先して手がけてきたが、今日ではその面影もなく、過去の作品目録でも撮影時の年齢を配慮してか、モデルの生年月日を伏せている。
長月の公式プロフィールには、自身初の映像作品でもある「キミは伝説のみどり!」について一切触れられていない。同作品を発表した当時と現在の所属先が異なるからなのかもしれないが、アイドルグループのメンバーでグラビア要員という立ち位置は変わらずに、芸能活動を続けてきた。そこらへんにいるようなぽっちゃりした少女が、大手出版社から写真集を出せるほどメジャーアイドルの仲間入りを果たせたのは本人と周囲の努力のたまものだが、少女時代の経歴をあえて紹介しないのなら、芸名も変えるべきではないかと思うのは、本人やファンにとっては余計なお世話か。
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