丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(02/04-02/08)  02/02記入

2019-02-02 18:57:12 | 2017年3月~2021年7月
  2019/2/4 から   2019/2/8         記入日 2019/2/2
1.来週の見通し
  ドル/円   108.00 110.50  
    膨張したFRB資産を満期償還に合わせ徐々に縮小することが「出口」後必要なことは見えていたはずで、これができないなら景気が良くてインフレ、(景気が悪くなってもスタグフレーション)に陥るというのが、ヘリコプターマネー批判の論拠であったが、それが現実化しようとしているのかもしれない。やっぱり出口でこけたか という落ちは、欧州だけならず、まだ出口もみえていない日本にとっても冗談ではすまされない。今回のFOMCは、出口政策の困難さを思い知らせる契機ではあろうが、このまま無策でいる訳にはいかないだろう。 賃金上昇(原油等の資源価格上昇)は続いており、これが物価にどう影響するのか、意図的に抑えられる金利政策下、最も関心を払うべき指標は物価であると考えるべきではなかろうか。(表面)金利差ではなく(実質)金利差、すなわち貨幣価値そのものが為替相場を決める決定要因という、当たり前の話なのだ。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  ユーロ/円   123.50 127.00  
    黄色に赤というのはタイの専売特許だとおもっていたが、どうやらフランスにマネされたようだ。5月には欧州議会選挙が予定されており、延期が合意されないなら3月に英国のEU離脱(合意なき離脱)その混乱のさなかの欧州議会選挙となる。EU側が延期にこだわるのはこの選挙への悪影響を懸念しての話だろう。しかしながら 従来EUからの離脱が主張の中心であった極右に変化がみられる。EUから離脱しても何も得られることはないことを身をもって示した英国のおかげで、その主張を移民政策・難民政策に特化させつつある。 必ずしも極右の伸長がEU分裂には直接にはむすびつかない複雑な情勢となる可能性がある。中国の減速で、欧州経済も減速を余儀なくされ、出口だが外にはでれないという金融政策を強いられている中、不安定な独仏政局、極右自身の質的変化(批判勢力から政権を狙う勢力に)にも注意が必要だろう。
   
   
   
   
   
   
   
   
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2.先週の動き
  先週はまずFOMCで利上げにBe patient(obedient to Tramp)の方向性を宣言、週末には米中協議(討議)内容にはふれず、「良好な雰囲気」と伝えるだけの「市場第一」主義の徹底に米株は続伸、NYダウは25000台での越週となった。週末に発表された米雇用統計では「政府機関閉鎖で失業率は4.0%に上昇するも、非農業部門就業者数は前月比304000人の増加、平均賃金は前年同月比3.2%上昇」という明らかなインフレ兆候を顕示する内容ながら、FRBは何もしないという市場の確信に支えられ、株高、債券もさして売られずという反応であった。従来であれば、日米金利差拡大思惑にドル高に反応した為替相場も今回は米金利上昇が見込めず、ほぼ横ばいとなった。このような意図的金融無策が続けば、インフレで貨幣価値は下落、物価も上昇、にもかかわらず通貨供給量の抑制はおろか、金利も上昇させないというインフレまたはスタグフレーションも視野にいれる必要があるやもしれぬ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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格納レポート
    190202__00来週の予想
    190202__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    190202__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    190202__02先週の動き
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    20190128_01_経済指標実績
    20190126_01_一週間分日経メール
    20190204_08_経済指標来週の予定
    20190204_08_外交安保-時事国際_来週の予定
    2019   年相場の動き                                
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」       190128~190201  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report   190128~190201


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