今年の秋に衆院解散がありそうな噂がまことしやかに流れていたが、マイナ保険証の相次ぐミスや、議員たちの不料簡な行為によって、解散風は何処かへ消えてしまったような・・・・。
『総選挙』と聞くと、昭和の爺はすぐに衆議院解散・総選挙を連想する。
が、世間では様々な『総選挙』が行われているようだ。
食べ物の総選挙、観光地の総選挙・・・・・・、実に多種多様な総選挙なるものがあるようだ。
要するに、色々なジャンルで『ランク付け』をしたいのだ。
しかし、ランクが上だからと言って、それが本当に良いものだという保証にはならない。
それはあくまで選ぶ人間の主観である。
また大いに評判によるものであり、根拠を尋ねると実に曖昧。
十人十色と言うように、人の好みはそれぞれ。
人があれこれ言うものでもあるまいに。
ランク付けをしたがる人は、自分が上位ランクのモノを食べたり飲んだりして、オレは人並みだと勝手に安心しているだけなんだろうなあ。
また、こういうランク付けをする人たちは、人間にすらランク付けしているに違いない。
学歴や職種、経済状態といった外的条件で、人間のランク付けをやっているんだろう。
そういう連中は、ランク付けをされる側の気持ちなど、これっぽっちもわからない場合が多いようだ。
要するに上から目線・・・・・・で人を見下すように人やモノを見る。
人の値打ちなんて、外見でわかるものではないし、決められるものでもない。
「外見重視」の風潮は、この最近特に強くなっているように感じてならない。
まあ、それだけ人が人を目る目が衰えてしまった証左だな。
外見や評判に振り回されることが、いかに愚かなことか。
歴史がきっちりと証明しているのに・・・・・・・。
残念なことだ。
こういうものの見方をしていると、本当の人間関係など築けるものか。
と一人憤る昭和の爺である。
蛇足であるが、世間ではくだらない「総選挙」には関心を示すが、政治の世界の『総選挙』の投票率が極めて低いのは何故なんだろう?