韓国ドラマ「青い海の伝説」第5話⑤
Korean Drama "Legend of the Blue Sea" Episode 5 ⑤
第5話④
セファに話してもらう機会が失せ、ジュンジェは舌打ちする。
「おい」
セファに近づき手を握る。はにかみを見せるセファにきpっぱり言う。
「お前は得意でも俺はもう待てない。よく聞け。お前の”次回”は明日だ。明日中に話さなければ出て行ってもらう」
「…」
「明日だからな」
ジュンジェは念を押してソファから立ち上がった。セファのそばから離れた。
★★★
「どうなってるの?」
カン・ソヒは部屋からマ・ドヒに電話を入れた。
「フェヒョン(会賢洞)の殺人事件はあなたの仕業よね?」
マ・ドヨンはクールに答える。
「信じなくてもいいが俺じゃない」
「余計な騒ぎは起こさないで。私たちがやろうとしてる目的は同じでしょ? ジュンジェの居場所は分かったの? どこに住んでるかメールで送って」
話を立ち聞きした後、チヒョンは母親に声をかけた。
「何してるの?」
「あら、どうしたの? まだ起きてたの?」
「お腹が空いちゃったもんだから。何か食べるものない?」
「すぐ用意するわ」
ソヒは携帯をテーブルにおいてそばを離れた。
「出来るならサンドイッチが食べたいな」
「わかった。材料を見てみるわ」
その時、ソヒの携帯が鳴った。
チヒョンは携帯を手にする。パスワードを打ち込んで携帯を開く。
住所だけが書き込まれたメールだった。
携帯を握ってキッチンコーナーに出向く。
「材料はあった?」
「あったわ。少し待っててね」
「携帯が鳴ってたよ」
携帯を差し出す。渡す振りをして水の入ったボールの中に落とす。
「何…」
チヒョンは慌ててボールから携帯を取り出す。
手で水を拭き取る仕草を見せながら言った。
「壊れちゃったかも…」
ソヒは素早く携帯を握り取る。
「気をつけなさいよ」
「ごめん」
ソヒは電源が入らないのを確かめる。黙って携帯を閉じる。
「スマートフォンに替えたら?」
「…」
「僕が買ってあげるよ。いいよね」
ソヒは答えずサンドイッチを作り始める。
ジュンジェは寝床に入った。大きく息をして眠りの中に入ろうとしていたら、セファの部屋から長い髪が垂れ下がった。物音もしてジュンジェは目をあけた。ギョッとなる。
「おい、何してる?」
ジュンジェは逃げ腰で言った。
「起きてた? 気にしないで。顔を見たかっただけよ」
ジュンジェはどっと疲れを覚えた。セファに手の甲を向けて振った。
「わかった。いいから中に入れ」
セファはじっと見ている。顔を背けた。
「入れって」
セファはスゴスゴと引き下がる。
「驚かせやがって…」
再びセファは顔を出す。
「ところで友達は帰ってこないの?」
「今夜は帰ってこない」
「そしたら今夜は二人きりってこと?」
そう言って含み笑いを始める。
ジュンジェも笑い方をあわせる。
「気味の悪い笑い方はよせ。何だか怖いぞ。いいから入って寝ろよ」
「私のことは気にしないで。好き勝手に遊んでるだけだから。見て」
セファはロボットのようにカクンとうな垂れて顎を戸口のへりにぶつける。わざとらしく二度三度と繰り返す。
それを見てジュンジェは頭を抱えた。
「眠れば見えないでしょ」
ジュンジェはブチ切れて立ち上がる。大きな声で怒鳴った。
「ゴツンゴツン音を出してるのに眠れるわけないだろ」
「そうなのか。だったらあなたの隣で大人しく寝ようか? そうしよう」
天井の戸を思い切り開けた。
「お望みなら仕方ないじゃない」
梯子階段をそろそろと下りてくる。
ジュンジェも頷く。
「ああ、おりてこい。おりて来てそのまま出ていけ」
「…」
「今日でも明日でも大差はない」
きつく言われてセファは梯子階段を上に戻りだす。
「おりて来いったら」
部屋に上がったセファは、戸に隙間をつくって残念そうにこっちを覗いている。
「しっかり閉めろ」
ダメを押すと戸は最後まで閉まる。
「まったく、世話の焼けるやつだ…」
そう呟いてジュンジェは頭から布団を被った。
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