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韓国ドラマ「30だけど17です」(連載146)
「30だけど17です」第17話(おじさんが正しい)③
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
ウジンは一向に戻って来ない。ヒスは頬杖をついた。
「遅いわね…どうしたのかしら」
ようやく委員長は戻ってくる。
「電話が長引いてもうしわけない」
委員長が席をおろすと続いてウジンも戻ってきた。
着席するなりウジンは切り出した。
「謝るくらいなら最初からやるべきじゃない」
ヒスはびっくりする。ウジンを見る。
「どうしたの?」
委員長は苦笑する。
「待たされて気を悪くしたようだ」
委員長は舞台のデザインに改めて手を伸ばした。
「クラシックだからか、舞台に品格がある」
ウジンたちの業務に一目おくような素振りを見せる。
「品格に興味などないのでは?」
ウジンはズケッと言った。
委員長は表情を険しくする。
「ちょっと…」
ヒスはウジンを諫めた。
「私に不満があるなら持って回らず、実直に言えばいい」
「言わなくても分かっておられると思いますが」
「正気なの?」
カン代表はヒスを咎めた。
委員長は咳払いした。
「話せる雰囲気じゃないな。またあらためて話そう」
カン代表に伝え、委員長は席を立った。上着を握って出ていった。
「何なのよ」
事情を知らないヒスはウジンを睨みつけた。
「どうしたっていうのよ!」
ヒスは慌てて委員長の後を追った。
テーブルに残されたウジンはウジンで大きく深呼吸した。
★★★
カン・ヒスはバイクでウジンは車で事務所に帰り着いた。
2人とも気分はムシャクシャしていた。
バイクからおり、ヘルメットを取ったヒスは車からおりたウジンの傍に駆け寄った。怒りを抑えきれずにウジンに詰め寄った。
「話の場をこわして―血迷ったの?」
「ああ、そうだ」
その答えて事務所に入っていく。
ヒスはウジンを追った。
談笑してるソリとヒョンの前にウジンがつかつか入って来る。
「お、ご帰還だ」
「お帰りなさい」
ソリを見てウジンはすぐさま言った。
「音楽祭の舞台には立たないで」
ソリの前に立ったウジンは顔が真っ赤だった。
「はい?」
「なんだ?」とヒョン。
「オーケストラの準備やら何やら支障が出るから舞台をおりてほしい」
ヒスもウジンを追って入ってくる。
「何言ってるの、コン・ウジン」
後ろからヒスが叫んだ。
険悪な空気を感じてソリは戸惑う。
「どうして…」
「舞台のデザインは決まったじゃないですか」とヒョン。
ウジンはヒョンを睨みつけた。
「音楽祭が終わるまで手伝う約束だったろ」
「…」
「終わってないだろ」
ソリは興奮するウジンに遠慮がちに訊ねた。
「急にどうして?」
「仕事に支障が出るからです」
「…」
「断ってきて」
余計な説明をせずウジンはソリの前から離れようとする。
「とち狂ったの?」とヒョン。
ソリはウジンの腕を取った。
「支障は出してません」
「…」
「誰よりも早く出勤して仕事もしてるし、ベストを尽くしてるつもりです」
ウジンはソリを見ようとしない。ソリが誰よりも頑張っているのは分かっている。彼女にほんとの理由を告げるのは辛かった。
ソリは続けた。
「私の資料が役に立ったと言いましたよね」
「…」
「それでも足りないなら―もっと時間をけずってでも働きますから―いきなり降りろだなんて…」
ウジンはソリを振り返った。
握られた腕を手で押しほどいた。
「もう決めたことです。従ってください」
「嫌です」
ソリは答えた。
ウジンは足を止めた。
「絶対におりません」
涙ながらに主張してからソリはバイオリンケースを手にする。
「練習に行ってきます」
ケースを肩に背負い、口を結んで事務所を出て行った。
ヒョンは足を止めたウジンに呼びかけた。
「どうするんですか?」
ウジンは何も答えられなかった。
事務所を飛び出したソリは遮二無二通りを歩き出す。しかし、するうち打ちのめされた気分に見舞われた。失意でその場に蹲った。
しかしまた唇を結んで起き上がる。バイオリンを続けていく意志をより強くしてまた歩き出す。
ウジンはその様子を屋上から眺め下ろした。ウジンの顏にもやるせない表情が浮いていた。
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