韓国ドラマ「ただひとつの愛」第4話(エピソード10)
〇主な登場人物
イ・ヨンソ(シン・ヘソン)
キム・ダン(エル)
チ・ガンウ(イ・ドンゴン)
クム・ニナ(キム・ボミ)
チョン・ユミ(ウ・ヒジン)
フ(キム・イングォン)
チェ・ヨンジャ(ト・ジウォン)
クム・ルナ(キル・ウネ)
パク・グァンイル(イ・ファリョン)
キ・ジュンス(イ・ジェヨン)
他
第4話(エピソード10)
ヨンソは廊下で小さな塵を見つけて召使を呼びつけた。それを見せながらみんなを大きな声で叱りつけた。
「ちゃんと掃除してるの? あなたたちの仕事でしょ。ちゃんとやりなさい」
あまりの冷淡さとみみっちさにダンは目をつぶった。
食事の席でも同様だった。
ひと口食べてヨンソは箸をおいた。
「カロリー計算はしてるの? これはいらない」
人間が神の姿を真似たというのは本当なんだろうか?
ヨンソのワガママな姿を見ながらつくづく思った。
何でこんなに傍若無人で生意気なんだ。
ヨンソの前に出された食膳をもったいないと何度思ったことか。
ダンは大きな石鉢に植えられた花の前に立った。
自分がまず嗅いでみてヨンソにも促した。
「香りを嗅いでみて」
おとなしく花に顔を近づけたはよいが、少しでも匂いが気にいらないとすぐにその花をむしり取ってしまう。
感動することを知らないし、見つけようともしない…。
調べたら、嫌いな物が198個もある。
ダンはノート(日記)に書き付けた。
”周囲にいる誰もが彼女を好きじゃない―自分もだ”
ノートを置いてダンは腕を組んだ。
”世界がひっくり返っても君を愛させてみせる”
握りこぶしを作った。
チ・ガンウは朝早く、バレエのレッスン室にやってきた。
すると先に来ている者がいるようだ。
ガンウは中の様子を窺った。
そこにあったのは独りでレッスンに励むクム・ニナの姿だった。
ニナは必死にイ・ヨンソの背中を追っていた。
”私が首席バレリーナ―だった頃、ニナは私のアンダースタディーでした”
ニナの頭の中では絶えずヨンソの言っていた言葉が駆け巡っていたのだった。
”16分の1、速いぞ”
”曲より先に悲しんだり愛したりしたら、気が抜けてステージは台なしだ”
合わせてチ・ガンウの言っていた言葉もニナの闘志を搔き立てていた。
無理が過ぎてニナは床に崩れ落ちた。痛む足首を手で押えた。
ニナの前にガンウが現れて立った。
「せっかちで頭の悪い人だ」
ニナはガンウを見上げた。
ガンウはニナの足首からワンダーラップを外し、両手で足首を抑えた。ぐっと足の先を押し込む。
「いたっ!」
ニナは軽く悲鳴をあげる。
足首を軽く動かしながらガンウは言った。
「下手に無理すると歩けなくなるぞ」
「”今度”の意味は分かってます」
ガンウはニナを見た。
「”お前は使えない”」
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