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韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第9話(14)
Korean drama "You're Handsome" Episode 9 (14)
テギョンはブタウサギの鼻を弾いた。
「さあ、コ・ミナムのところに行くぞ」
ブタウサギはこっそりミニョの枕元に置かれた。
ミニョは寝返りを打った。心地よい寝姿を整えようとした時、ふと目を開ける。
見慣れないぬいぐるみが目に飛び込んでくる。
「ブタの鼻をしたウサギだわ・・・ブタウサギ?」
何か思い当たる気がして、ミニョは身体を起こした。
「まさか、私のこと・・・?」
しかし、まだ眠たい。眠気に誘われ考えるのを中断しようとした時、ブタウサギは耳飾をつけているのに気付いた。
「あっ、あのピンだ。どうしてここに?」
ミニョはテギョンの方を見た。
自分は寮に戻るなり疲れて眠ってしまった。あとのことは覚えていない。でも、これをここに置けるのは彼しかいない。
しかもこれはあのピンだ。ミニョは急に嬉しさがこみあげた。嬉しさを隠し切れず、ブタウサギを相手にはしゃいだ。思い切り抱きしめた。
ミニョがはしゃぐ様子を感じてテギョンは薄目を開けた。ミニョが喜ぶのをじかに感じてにんまりとなった。
ミニョの朝飯は快適に進んだ。楽しそうに食事するミニョを見てフニは訊ねた。
「何か、いいことでも?」
「昨日、ステージで歌ったおかげで、サンタさんがやってきました」
「ああ、夢を見たってわけですか」
気持ちよくご飯を食べているミニョの後ろをテギョンが一瞥して通り過ぎる。
ご飯を食べながらミニョは咳き込みだした。
「水をかぶって風邪を引いたようですね」
ミニョは鼻をグスグスさせだした。
テギョンはミニョの前にやってきた。
「コ・ミナム、この水を飲め」
ミニョはテギョンの言葉に面食らっている。
隣にいたシヌがすかさず言った。
「風邪気味なら温かいお茶を飲め」
そこへジェルミが駆けつけてきた。
「コ・ミナム、ジュースを飲もう」
フニは笑った。
「はっは、どれにする?」
ミニョは三人を見た。
「お茶? それとも水? ジュース?」
「僕は・・・」また咳が出た。「温かいのがいいです」
シヌは、そうだろう、とばかり、お茶を差し出した。
テギョンは自分で水を飲んだ。
ジェルミはジュースを差し出した。
「ジュースも風邪に効くから飲め」
テギョンはつまらなさそうに水を飲み干した。
A.N.JELLメンバーによる広告の撮影が始まった。
「さあ、A.N.JELLのみなさん、それぞれイメージに合うような表現をよろしくお願いします」
ジェルミはバナナを食べている。
シヌは黒い犬を抱いている。
ミニョは花を抱えている。
テギョンはライムをかじっている。
「酸っぱすぎて舌がマヒする。なぜ俺がライムを? イメージの色を変えたらどうだろう・・・そうだ、バナナなら食べやすそうだ」
「そうでもない」ジェルミは言った。「食べ続けると吐きそうになる」
「犬はずっと俺を噛むんだ」
そう言ってシヌはミニョを見た。
ミニョはにこにこして言った。
「僕は花でよかった」
花アレルギーのテギョンが言った。
「ミナム、俺に近寄るなよ」
「そんなこと言わないの」アンが言った。「ほら、あんなにあるんだから」
テーブルにはライムとバナナが運ばれてきて山のように置かれている。
シヌは同情気味に言った。
「あれは大変そうだ」
ミニョもそれを見て驚いている。
「舌が抜けそうだ」とテギョン。
「サルになってしまいそうだ」とジェルミ。
花を見つめてミニョは言った。
「僕は頑張ります」
ジェルミはやっかみを入れた。
「広告主に気に入られたい?」
「ゴマスリ野郎」とテギョン。
「頑張れよ」シヌだけがミニョを励ました。
そこにアン社長が陣中見舞いでやってきた。
「さあさあ、みんな頑張っているか? 頑張っているよな? さらに元気付けようとゲストを連れてきた」
そこに現れたのはユ・ヘイだ。
(続く)
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