韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第4話(6)
Korean drama "You're Beautiful" Episode 4 (6)
ヨンスクは留置所のおいしくもない食事をしながら頼母子講の仲間に言った。
「これが血となり肉となるのよ。私がお金を使い込んだ女を許すわけもないでしょ。あっ、・・・歯が、歯が痛い・・・!」
「でも、示談に出来なかったらどうするの?」
「鼻を整形してたなんて、ほんとわかるはずないじゃない」
「困ったわね・・・どうするつもり?」
ヨンスクは食事の手を止めた。芸能新聞を見せながら言った。
「言ったじゃない。この子がいるから大丈夫」
そこにはロックバンド「A.N.JELL」の姿が大写しの写真で載っていた。隅っこに顔写真でミニョも出ている。
苦境のとんズラから復帰したフニは元気な声を響かせた。
「さあ、食べようじゃないか」
テーブルにはアイスクリームなどが並んでいる。
「あっ、ユ・ヘイだ!」
モバイルを操作していたジェルミは嬉しそうにした。モバイル画面には国民的な妖精タレント、ユ・ヘイの姿が映し出されている。
例の病院を慰問したものかもしれない。
画面を眺めこんでテギョンは言った。
「フン・・・ニセ妖精も頑張ってるんだな」
しかし、ジェルミはため息の声になった。
「きれいだ・・・いいスタイルしてる・・・こういう女がいいな」
ミニョは黙々と甘いものを口に運び、シヌは関心なさそうに話を聞いている。ジェルミはシヌを見て訊ねた。
「兄貴もこういう女がいいだろ?」
ミニョはシヌの反応をうかがい、彼は軽く含み笑いした。
ジェルミは次にテギョンを見た。
「兄貴もだろ? そう言ってたんじゃなかった?」
「言ってない。いけ好かん」
シヌはおかしそうにした。
「どうして? 美人じゃないか」
ジェルミはシヌたちを見た。
「だろ?」
「そうかな?」
気のない返事をするシヌ。
話題に乗ってこない二人にジェルミは拍子抜けだ。
「ああ、もう・・・兄貴らは見る目がないな。彼女を否定するなら、いったい誰が美人なんだよ」
力説するジェルミの横でテギョンはミニョを見ている。
そのテギョンは言った。
「コ・ミナム!」
ミニョは黒縁メガネの目を精一杯見開く。一瞬、自分を指された気がしたようだ。
「目に付くから拭け」
ミニョはあわてて口もとをぬぐう。
「すみません」
「まだ付いてるぞ」とシヌ。
「そうですか」
またイチャついてるという目のジェルミ。
(コ・ミナムのどこが・・・)
ミニョはジェルミを見た。口の周りに付いたアイスクリームをペロンと舌でなめとった。
(何だこいつは・・・俺の話を聞こうとする様子すら見せないな・・・?)
「コ・ミナム!」
ジェルミは顔をしかめて言った。
「はい」
「お前も男だろ。ユ・ヘイはどうだ? 好みのタイプか?」
ミニョは首をかしげた。
「ユ・ヘイって誰ですか?」
「知らないだと? ふざけてるのか」
乗りの悪いリズムが続いて、ジェルミは少々興奮気味になる。
そこにフニが割って入った。
「知ってるに決まってるでしょう。ミナムはヘイに限らず、女性はみんな好きだよ」
ミニョはフニに顔を近づけて訊ねた。
「ユ・ヘイって誰ですか?」
フニは”こりゃいかん”とばかり咳払いした。
テギョンは二人に呆れるやら、面白がるやら・・・。
そこでミニョのための「女性タレント覚書」ゲームがフニとワンによってセットされ、スタートした。
手を叩きあいながらゲームはスタートする。
「アイドル覚えよう!」
「ソニョシデ9人」
「覚えよう2NE1、4人」
「待った」とワン。
「さ、行こうスーパージュニア?」
ミニョは立ち上がった。調子が出た。身体が乗った。リズムに乗った。
「イトゥク、ヒチョル、ハンギョン、イエソン、カンイン、シンドン、ソンミン、ウニョク、ドンヘ、シウォン、リョウク、キボム、キュヒョン」
フニ、ワンも立ち上がった。
「よし、決まった! 次」
「覚えようワンダーガールズ」
「5人」
「覚えよう消防車!」
「えっ?」とワンとミニョ。
いるらしい・・・フニは指を折り曲げだす。
「チョン・ウォングアン、キム・サンウォン・・・」
無名のグループ? それともお笑い系?
ワンは呆れてミニョの両耳をふさいだ。
「聞かなくていいから」
(続く)
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