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韓国ドラマ「30だけど17です」(連載42)

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韓国ドラマ「30だけど17です」(連載42)


「30だけど17です」第5話(30歳の家出)②

☆主なキャスト&登場人物


○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)


★★★


 コーヒーを立てて待っていると近くで話し声が発生した。辺りを見回すが人の気配はない。
 誰かの置き忘れた携帯が鳴っているのだった。
 ウジンは当たりを窺い、携帯を手にした。
「もしもし」
「ウ・ソリさんの携帯では?」
「…はい、そのようですが何か? バイオリン教室ですが、伝言をお願いします」
「ああ、ええっ…」
「幼児部でも未経験者はダメだと保護者が反対するので、申し訳ないですが、今回の話はなかったことに」
「僕は本人ではないので、あとでかけ直して…」
「電話がきたので切ります。伝えてくださいね」
 電話は一方的に切れた。
「ちょっと待って…」
 呼びかけてもつながらなかった。
 ウジンはトックに話しかけた。
「トックよ、この携帯の持ち主は誰?」


★★★


 携帯の持ち主は大型スーパーで買い物中だった。
 袋を握ったジェニファーはコーナーの販売員に言った。
「124グラム足りません」
「えっ? そんなはずないけどな。きちんと量ったよ」
「…」
「一個オマケでいいでしょ?」
 一個握るとジェニファーはストップをかける。
「それは重量オーバー」
 そう言って小さいジャガイモを握る。
「これにして」
「わかりました」
 販売員は呆れて袋と一個を秤に載せる。秤はぴったり3キロを示した。
 驚く販売員を尻目にジェニファーは次の売り場に向かった。
 販売員は感心した。
「本人が秤だよ」
 


 携帯の持ち主が帰ってこないのでウジンはメモを当事者の部屋の入口に残すことにした。
 メモに用件を途中まで書いたところで自分の携帯が鳴る。
「おお、カン代表。メール見た? 会議が早まったの」
「知らなかった。メールしたら、したとメールしてくれ」
「屁理屈言ってないで早く来て。来ないとぶっ飛ばすからね」
 ウジンは急いで出かけた。
 ウジンが出かけた後、ソリは家に帰ってきた。
 ソリの帰宅にトックが飛び出してくる。ソリは好きな曲をハミングしながらトックに挨拶し、自分の部屋に向かう。
 自室の前でウジンの残したメモ書きを見つける。

 手に取って読むと”教室 出勤”となっている。
「ん? どういう意味…?」
 少し考え、ソリはいい方に考える。
「”早めに来てください”ということよね…」 




 事務所で細かな作業中に電話が鳴った。チン・ヒョンが出た。
「はい。届きましたか? よろしくお伝えください」
 この時、ウジンはバイオリン教室からの電話を思い出した。 伝言メモはどこまで書いたんだっけ? ちゃんと書いたかな? 行けばわかるよな…。それでいいか…。
 でも、あれだけはしゃいでいたのに…中止となったのは…リハーサルまでやっていたし…そこまでは自分の知ったことでもないな…いいよな。
 彼女が別の場所で面接していたのも目の裏に戻ってくる。仕事探しに必死のようだったが…また、朝のチャンとのやりとりも戻ってくる。
「”今日が初出勤ですよね”」
「”はい、午後4時からです”」
 ウジンは腕時計を見た。
 チン・ヒョンがウジンのそばに来た。
「修正図面が来ました」
「えっ? そうか、見せてくれ」




 その頃、ソリはバイオリンの教え方をリハーサルしながら、約束の場所へ歩いて向かっている。
「いい音を出すには姿勢が大事です」
 


 伝言メモが中途半端だったことに気づいたウジンは、車を走らせてソリを捜した。そしてバイオリン教室に向かうソリを見つけた。
「”キャンセルの連絡受けたのを伝えないとな”」
 ウジンはソリのそばで車を止めた。
 振り返ったソリはウジンに気づいた。
「あれ? ウンコおじさん?」
 ドアガラスをおろして話そうとすると、後ろをついて走ってきた車がクラクションを鳴らした。
「何してるんだ!」
 後ろから急かされたウジンはソリに車に乗るよう促す。
「とにかく乗って」

 ウジンの車は本通りに走り出た。
「早いお帰りですね」
「…」
「歩いて行けるのに」
「そうじゃなくて…はな」
「そうだわ」
 ソリはチケットポケットから紙切れを取り出した。
「これを見て」
「あ、それは…」
「どうやら、チャン君が慌てて書いたみたいです」
「…」
「なので私が書き加えました。”ファイト”って」
 ウジンは困った。しかし、彼女に話を合わせるわけにいかない。
「それはチャンじゃなくて…」 
「あ、そこを右です」
「ああ、右ね」
 ウジンは右に曲がった。曲がり切ってから切り出す。
「その…」
 そりはしみじみ切り出した。
「私ね、お金を稼げるのが嬉しいんです。亡き母がくれた、命より大事なバイオリンを―修理することが出来るから」
「命より大事って…」
「自分が情けなくて落ち込んでいたけど、人に必要とされて力が湧いてきました」
 ソリは元気もりもりで自分の気持ちをぶつける。
「それが…」
「あ、ごめんなさい。自分だけ、また一方的にしゃべっちゃって」
 申し訳なさそうになったソリは、ぱっと前方を指さした。
「あ、そこで止めて、そこです」
「着いたの?」
 ウジンは車を止めて焦った。
「その…」
 話しかけるがソリはすでに勤務モードに入っている。
「到着したわ。送っていただきありがとうございます」
 お礼を言って車からおりていく。
「ちょっと待って」
 そう言った時、ソリは車から降りた後だった。
 ウジンは車のハンドルに顔を埋めた。
「ああ…電話に出たのが間違いだった…」

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