韓国ドラマ「30だけど17です」(連載184)
「30だけど17です」第21話(そばにいる資格)⑥
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
ソリはウジンの置き手紙を読み始めた。
― たぶん最初は、アトリエの帰り道だった。鈴の音が聞こえたんだ。見上げると歩道橋に君がいたんだ。キーホルダーの音だった。君が手指を上空にかざして、何をしてるのか気になった。
その後も何度か君を見かけて―もっと気になった。いつも何をそんなに夢中で見ているのか、追いかけているのか、がすごく気になった。
ウジンの手紙を読みながら、ソリは昔の自分を思い浮かべた。ウジンの手紙を通じて、昔の自分のおかしな姿に感情移入しながら涙を流した。
なぜいつも、左右違う靴なのか…。変なマッサージ棒は何に使うのか〜、住んでる場所や学校はどこなのか、どんな名前か、いつしか知りたくなった。ある時は君に似た子を見つけ、勘違いに気付いて落胆してる自分がいたりしたんだ。
いつかまた会いたい―そう思いながら自転車を走らせるようになった。歩道橋にやってきて自転車を止めたりした。君を待ちわびるようになってたんだ。君と仲良くなりたかったから…。
そんなある日、君の名を知ったんだ。体操服姿の君が歩道橋の上に立っているのを見て―「ああ、ノ・スミというんだ―。可愛い名前だ」。
「スミ…ノ・スミ」
ある日、そう呼ばれている君を通りで見かけた。
その名を知っただけで嬉しかった。それが勘違いだったとも知らないで。
絵を渡して友達になるつもりで、いつでも渡せるよう持ち歩いてたんだ。そして、ついに君と再会した。
「すみません」
あの日―バスの中で君と。
あの出来事はそのまま自分にとって悔いの残る一日となった。
僕は君を引き止めたくて、ひとつ先のバス停で降りろと言った。
でも友達がバスに乗ってきて、恥ずかしくなった僕は―逃げるようにバスから走りおりた。友達に顔もみせず、絵も渡せないままに―。
でも、ケースに引っかかったキーホルダーを見て―勇気を出したんだ。
そうして君の乗ったバスを追いかけた。
君にキーホルダーを返して”友達になろう”と言うつもりで、懸命に走り去るバスを追いかけた。
でも…あの事故が起きてしまった。僕の目の前で。僕が引き留めたから、君はあのバスに乗って行って…。
”死者 ノ・スミ 女17歳”
申し訳なくて悲しかった。胸が痛くてたまらないのに、何をすべきか分からず、逃げてしまったんだ。
ある日、部屋に女性がいた。死んだと思っていた君が目の前に現れたんだ。
13年ぶりに…。
手紙を読みながらソリは涙ながらに笑った。可笑しいけれど悲しい。
気づくのが遅すぎたけど、君が生きていてくれて、嬉しかった。
でも、どう弁解してもこの現実は変わらない。
君の人生を台なしにしたのは、この僕だ。君のそばにいる資格はない。
ごめんよ。君に悪い夢を見させて。ごめん。君の人生を台なしにして。
君に会わなければ、13年という時間も、バイオリンも、叔父さん夫婦や大切な家も、失わずにすんだはずだ。
18歳の君、20歳の君、すべて奪った。
突然、君を大人にして、戸惑わせた。君の人生を輝きを失わせてしまったのはこの僕だ。
ごめんよ。君を好きになって。ごめんよ。君と仲良くなろうとして。ごめんよ。君の大切な時間を奪ってしまって。
手紙を読み終えた後、ソリは手紙を抱きしめた。悲しさに暮れて涙を流し続けた。
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