風に吹かれて

いろんな風に吹かれています(^_^;)

『この世界の片隅に』

2016-11-19 | 映画
先日、『この世界の片隅に』を観ました。

本州の片隅のシネコンでは上映していないので九州の片隅のシネコンで観ました。

前半、当時の日本人の生活がささやかな幸せがとても丁寧に描かれています。

それがだんだん戦況が悪化してその穏やかで慎ましい生活が壊されていきます。

それは前半の微笑ましさを感じるくらいの生活が後半の戦争で受けた悲劇をより強烈なものにしていました。

片渕須直監督の作品との出逢いは山口県防府市が舞台の『マイマイ新子と千年の魔法』から。

公開された時に宇部のシネコンであった監督と声優さんの舞台挨拶付の上映に行きました。

それから何年かして片渕監督が『この世界の片隅に』を制作していることを知りました。

片渕監督は何十回も高速バスで東京から広島や呉に足を運び、地元の人に当時の話を聴き、時間と力の全てを『この世界の片隅に』に注ぎ込んだんですね。

以前、片渕監督が何かのインタビューでこの原作との出逢いを話されていました。

このことはパンフレットにも書かれていますが、片渕監督が『マイマイ新子と千年の魔法』のイベントで会った防府のKさんがこうの史代さんのイラストの入ったクリアファイルを持っていて、それは佐々部清監督の映画『夕凪の街 桜の街』のものでした。

Kさんは佐々部監督の高校の後輩で、それから片渕さんはこうの史代さんの作品を読み映画化したいとこうのさんにお手紙を書かれたそうです。

間接的ですが、佐々部監督の『夕凪の街 桜の国』が片渕監督の『この世界の片隅に』に繋がっていったんですね。

もし、片渕監督が『マイマイ新子と千年の魔法』を制作しなかったら、防府を訪れることもなく、こうの史代さんの漫画に出逢うこともなく、映画『この世界の片隅に』が生まれることもなかったのかも。

私はあまりアニメを劇場には観に行かないのですが、こういういったことが私を劇場に足を運ばせたのかもしれません。


防府で片渕監督の舞台挨拶があったんですね。

『マイマイ新子』の当時のことから『この世界の片隅に』ができるまでのことを思い出しておられたのではと思います。

都市部では満席の所が多く好評のようですね。

山口県は広島県の隣なのですが上映館は防府のみ。

期間が短くてもいいので山口県でも上映館が増えるといいですね。


長々と書いてしまいました。

気持ちがうまく伝わらなかったらごめんなさい。



























コメント
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