29日13時20分の回で『八重子のハミング』を観ました。
『ふたりの桃源郷』の時もそうですが、シネコンのロビーに行くと人でいっぱいでした。
私は予約していたので観ることができたのですが、当日券を買いに来られた方は観れない人が沢山いたようです。
癌を患った男性が認知症になった妻を介護した手記が原作ということででシニアの方が多かったですね。
この映画を私は娘の目線で観てしまいました。
実際に両親も年老いてきていろんなことがあり、まるで自分の両親のことのようでした。
ご本人が癌を患ってそれだけでも辛いのに認知症になった奥様を介護するなんて言葉では言い表せられないくらいに本当に大変だっただろうなと思います。
主人公の言葉に「怒りは限界があるけど、優しさには限界はないんです」と言うような台詞がありました。
奥さんがどんな状況になろうともそれを受け止める男性の姿に感動しました。
この映画は介護がテーマなのかもしれませんが、このご夫婦の愛情物語でもあり家族愛を描いた映画でもあるんですね。
それだけ深い映画でした。
升毅さんも高橋洋子さんもとても若々しいのに素晴らしい演技でした。
升さんは最後に70歳代を演じられたと思うのですが、全体的な佇まいが本当に70代に見えるんですよね。
ドラマだとかっこいい役の多い升さんが今回年老いた役をされているのに驚きました。
佐々部清監督作品ではお馴染みの『チルソクの夏』で隣の女性役だった松本じゅんさん改め松本海希さんも出演されていました。
老夫婦を優しく見守る笑顔が素敵でした。
金谷天満宮や藍場川や椿の群生地など萩の街がとても美しく撮られていました。
佐々部監督の映画って不思議ですね。
観た後に少しずつじわじわと静かに胸に沁みてくるので。
また近いうちにもう一度観たいと思います。
ドラマのタイトルではありませんが、いい意味で【地味にすごい】作品で心に響きました。
下関は本当に沢山の人がいらっしゃっていて驚きました。
きっと監督が長年に渡って蒔いた映画の種の芽が出て育っているのだと思います。
『種まく旅人 夢のつぎ木』も楽しみにしています。
ありがとうございます!
いつも通りの地味ぃ〜な映画です。
下関は連日、大勢の方が来てくださっています。本当にありがたく思っています。
逆にご当地の萩が低調なことが不思議です。
あまりに切実すぎたのかも。。。
ありがとうございました。