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東森英彦の反逆者日記

思い付きな日々の追憶

「初心」

2023-09-07 01:09:40 | 相棒との会話シリーズ
横たわっている男を見下ろして、俺は今色々と考えてる。
首の骨を折ったんだが、依頼の内容は殺されたと明らかに解る様にとの事。
困ったな。
外傷あるわけでもないしな。
いやこんな簡単に済むと思ってなかったし。
相手は狙われてると知ってるって聞いてたんだが?!
警戒心の薄い事!!
俺の腕が良いのか?
いやいや喜んでる場合じゃない。
どーしょ?
とりあえずあれだ、今から顔でも殴っとくか。死後って痣つかないんだっけ?手を後ろ手に縛っとくとか、それだと殺されたと解るだろ流石に。

俺はあーだこーだ寝転がってる男をそれなりに演出した。
よし、コイツは捕まって猿轡されて、首の骨を折られた!
うんこれで、、、いいと思う!!
はー疲れた。


女にその事を言うと
「それはお疲れ様。でも別に何もしなくても依頼内容は果たしてたんじゃない?
階段の下とかじゃない部屋の玄関で首が折れるってないでしょ?!」

何その俺のプロ努力否定。
律儀に依頼人の期待に沿う様致しましたのよ!!

「はいはい偉いし、プロよね。
でも何か主婦みたい。」
女は欠伸してお茶を飲んだ。

何で主婦なの?
その茶の色ちょっと黄色過ぎないか?

「だってチラシに載ってる安い品物を買いに行ったのに、安いからって他の物を買って結果的に余計な買い物しちゃった、みたいな!?」

.....少しわかるけど、その例えは嫌だ!!