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南京町の味

最近よくTVに取り上げられることが多い横浜と神戸の中華街だが、大きく違う所がある。ガキの頃、神戸は南京町を名乗り、食材を扱う店は多かったが中華料理を出す店は殆ど無かった。今でこそ中華料理店がぎっしりと並ぶが、当時は民生と豚まんの老祥記、ぎょうざ苑くらいしかなかった。(ぎょうざ苑はちょっと中華と違うしなぁ)

神戸在住の華僑御用達なのか、中国茶や焼豚だけを扱う店や使い道を聞かないと判らないような雑貨や食材を売るマニアックな店が多かった。その中でジュディ=オングの大きな写真を掲げて食材を売る廣記商行という店があった。自家製の中華粽が美味しかったのでよく買いに行ったが、ここにはもう一つの目玉があった。



それは味覇(ウェイパー)という中華調味料。赤い缶に入った半練状のもので、温めると炒飯やスープにすぐ溶けて馴染む便利な調味料だった。成分表にアミノ酸と書かれていたので化学調味料も入っているはずだが、味の素ほどには気にならなかったのでずっと愛用している。



学生時代に買いに行った頃は、この蓋に印刷されているのとそっくりな親父が店に出ていたが、後で創業者の鮑日明氏と知る。この味覇、一回に使う量は小さじ1杯くらいなのでかなり長持ちする。当初は里帰りする度に買っていたが、近年は埼玉のアパート近くのスーパーでも売られるくらいポピュラーな製品になっていた。

ここの所、ネットでこの味覇の味が変わるとの書き込みをあちこちで目にするようになった。廣記商行のHPでは『もっと美味しくなります』ン??。あれが気に入っているんだから要らん事せんでも(笑)調べると製造元は京都にある創味食品という所だった。(ちなみにここのカレーうどんの汁は秀逸である)

ここからは両者の言い分が違ってくるのだが、どうも味覇のレシピはこの創味が握っているようなのだ。創味は今後も同じものを出すとコメントしているが、本家味覇の味が変わることは間違いないと言う事だ。また4月中旬までは旧レシピの味覇を作る(廣記へ出荷する)と創味がコメントしている。

取り敢えず今までのがあれば文句は無い。早速スーパーの兄ちゃんに『これいつ頃入った』と聞いてみた。言わんとしていることをすぐに判ってくれたようで『大丈夫ですよ。これ元の味です』。500g缶があれば当分持つし・・・あとは評判を確認してどっちにするか決めよっと。ま、元の味優先だろうな。
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