リンゴは甘くてジューシーだった。齧るはしから汁が滴り、慌てて机の上にティッシュを敷いた。↑ こんなに大きいのを１個１００円で売らなければいけないとは、生産者の方々はさぞかし無念だったろうな。普段は安いからと外国産の農薬漬け野菜を平気で食ってるくせに、ちょっとマスコミが騒ぐと買わなくなるってのはおかしくないか？
産地直送だとこうも味が違うものなのか。学生時代に長野のスキー場で買ったリンゴは１個１０円でこれも美味かった覚えがある。採ってすぐの果実は味が違うのだ。思えばこれは美味いと思った果物は採れたてのものが多かった。知人の庭に生ったビワは皮をむく度に果汁が滴り落ちたし、もいで食べた大家の庭のサクランボは絶品だった。
グルメなワンコだったヤンは、庭を散歩中に立ち上がって枝からカキを採る時に笑っていると常々婆さんが言っていた。嘘つけ！と確認したら、カキを咥えているので若干口角が上がり気味になり、笑ってるように見えんこともない。あれは写真に撮っておくべきだったと後悔している。
ある大学の寮は果樹園に隣接している為、歴代の寮長は皆にはナイショで幾ばくかの金を補償費として農園に支払うことを前任者から引き継いだと言う。大っぴらに採られては困るので、密かに支払うというのが笑った。その代わり盗み食いをされても目をつぶってくれるというのだ。
昔、通ったパラグライダースクール・・・えーここで笑った貴方・・・どつきまっせ。機体の進歩により、今やタンデム用もあるくらいだ。当時の３桁体重でも空は飛べた。で・・・このスクールの隣がミカン畑で、入学してすぐ島野校長（NHKでも教えてた人デス）から『スクール横の２本だけは採っても構わないけど、その他には絶対手を付けないように』ときつく言われた。
このミカンが美味いの何の。浜松の三ケ日ミカンも美味しかったけど、これには負ける。なにせ、このミカンを食べる為だけにまたスクールに通おうかと思うこの頃なのである。もう山の斜面を駆け下りるなんて･･･ムリ。
