手で食うから美味いのだろうが、手には魔法があるのでは? おにぎりだって熱い炊き立ての飯を真っ赤にした手で握ってくれるから美味いのだ。コンビニの型抜き握り飯はいくら海苔がパリパリでも味気ないと思ってしまう。握り飯も手で食べるのが一番だ。
シンガポール駐在だった後輩と喋っていて、珍客の話になった。駐在員にとってアテンドは普通の業務。中にはとんでもない客も来る。例えば自動車評論家なんてのは世話したくない集団の筆頭に来る。無論例外もあり、岡崎 宏司さんは紳士だったし、岩貞るみ子さんはステキな女性だったが、少数派だもんなぁ。ん?小林彰太郎さんの名前が無い?彼は評論家で無く哲学者です(笑)
そんな話の中で、後輩がアテンドした客の中に『カレーを手で食べてみたい』という変わった人がいたという。シンガポールでカレー?手掴み??妙だと思ったが、かの国は人種のるつぼ、インド系の人も少なくない。カレーも中華や周りの影響を受け、全くのインドカレーではないそうな。
有名なのはタイの頭を煮込んだタイカレー(笑)だそうで、そこに連れて行ったらその御仁嬉々として手で食べていたそうだ。タイカレー・・・ややこしいな、鯛カレーは日本で言うスープカレーに近いものらしい。元々はアラを有効活用させようというものだったのが、今や立派にシンガポール名物だそーな。洗面器?いっぱいのカレースープの真ん中に大きな頭が1個鎮座しているという。
確かにそれは魅力的。インド旅行記を読むと地元の人が通う店ではスプーンが付いてこないなんてのもある。食べ方も娘が1歳の頃にやっていたぐっちゃ掴み食い(昔の話なんで怒るなよ)ではなく、飯に良くカレーをからめ小さく固めたものを親指の背で口の中に弾くよう放り込む。要は指を口に入れたりくっつけたりはしないらしい。
ますます自分でもやってみたくなった。疑問が湧く。スプーンなしで飯にカレーをどうかけるんだろ(笑)。また、普通に出てくるカレーに指を入れたら熱くないか?これは是非ナイルの親父に聞いてみよう。しかしマニアックな客だなぁ。思わず後輩にどこの人だと尋ねる。『社外じゃないです。ウチのデザイナーでA戸さんて言うんですけど』
へぇ、よー知ってます。駐在時代の上司ですから(笑)確かに面白いおっちゃんでしたな。
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