その後、財務状態が見る見る悪化、なにせ作って売ろうにも部品が無い。こーゆーご時世なので中止かなと思っていたら計画通り行われた。安全は金ではないという信念が会社に無かったとは言わないが、決定済みなのでやってしまえということかもしれない(笑)。
会社のすぐ近くにグループ内の自動車教習所があるのだが、なぜか埼玉のど真ん中、桶川と言う所まで出向く羽目になった。ここは新入社員の時にモトクロスコースを全員で走って以来だ。周りの風景はそのままだが、建物は見違えるようにきれいになっている。
準備運動後、即CB750Fを渡される。92年に発売し、08年生産を終了したバイクだ。ナナハンとしては乗りやすい味付けなので未だに教習所では使われている。あちこちにコケ傷があり、ブレーキレバーには曲りを直した跡が(笑)。うーん、教習所より使い方が荒いな。所内専用という事でバックミラーは外されていた。
まず教官に続いて河川敷のコースまで走る。外観は悪いがエンジンは快調だった。途中、得意だった坂道発進で焦る。普段はクラッチ無しのハンドルレバー左右がブレーキという自転車仕様?なので、つい足ブレーキを踏み忘れた(笑)。
講習はパイロンを立てたコースでスラロームの連続とパニックブレーキが中心。どちらも教習所では教えてくれない。それどころか毎回怒られていたブレーキレバーの常時指がけを勧められる。教習所で教えるレバーからすべて指を離し、グリップを5本の指でしっかり掴む方法だと、咄嗟の回避行動が取り難いという説明を受けた。
興味深かったのはパニックブレーキ。60Kmからフル制動をかけさせられる。街中でもありそうな状況だが、いざやってみると結構不安だ。また直線を50Kmで走行し、遠くの信号が赤になると停まるという練習では若干スピードを出し過ぎたせいか、停まるまでに35m程必要であった。ぼーずの腕では、20m手前でいきなり出られたら避けようがないという事だし、空走距離の存在も実感できた。
その後はずっと連続スラローム。はっきり言って苦手の項目だったのだが、終わり間際では結構スムーズに走れるようになってきた。思わずニヤ付きかけると、隣のコースを150cm位の痩せたおばちゃんが、タイトなコーナーを1300でステップを摺らんばかりに攻めまくっている。参った・・タヌキ。
残念ながら丸1日ナナハンを乗り廻す体力は無くなってきた。『走行終了』の声がかかった時は正直ホッとする。終わってから教官と話をするが、一般講習生としても参加可能という。1万円強の自腹は痛いが、せめてあのおばちゃん位には成りたい。また来るぞと思いながら帰途につく。
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