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花竜マキ2回目

クールで無口、怒るとちょっと怖いが無類の甘いもの好きのマスター肝っ玉姐さんの多香ちゃんがやってる京都先斗町のバー、スターダストクラブ。最近はなかなか行けなくなったけど、妹に婆さんの世話を任せて久しぶりにやって来た。お目当てはここでしか聴けない花竜マキ。ピアノの花田えみちゃん、T.sax・ヴォーカルの小松竜吉さん、ギターの静沢真紀ちゃんのトリオ。

ここはリハの間は外国人バーと化す。どこで知ったか18時の開店から外国客が押し寄せ、ライブが始まると消える(笑)。中にはリハの音を聴いてそのまま居つく人もないではないが、殆どの外国人はミュージックチャージを嫌い居なくなる。ヨーロッパでは路上パフォーマンスに結構チップをはずむ人がいるのにといつも不思議に思う。

でも、先月は5名ほど外国人客が残り、彼等の真ん前に陣取った・・・英語の歌はやり難かっただろうな(笑)。この夜も入れ代わり立ち代わりの客でほぼ満席。勿論、地の利の良さもあるだろうが、コーヒー1杯で粘る客を嫌がるライブハウスはここを分析してみたらどうかな。リハ時は大きなマスクの真紀ちゃん。



演奏曲はブルースが多いけど竜吉風にアレンジされており、斬新な印象を受ける。また、ブルースなのに楽譜が飛び回る不思議な世界(笑)。ヴォーカルは総て竜吉さん。使い込まれたセルマーのテナーサックスが渋い。後で聞いたら高校生の時に金を貯めて買ったとか。凄いな。五木寛之の“青年は荒野を目指す”で主人公だった北淳一郎みたい(笑)。この人は苦労してセルマーのペットを手に入れていた。



このお店のピアノは奥の壁に沿って置いてある。ピアニストの顔を演奏中には見られないので、現在マスターに鏡を貼ってはどうかと提案中(笑)。普段はオルガニストを名乗る花ちゃんも今日はピアノでお仕事だった。ちょっと振り向いた時に撮らせてもらう。



前回の外国人席だったトコに座ったのは日本人の英語の先生。発音をチェックすると言い出して『じゃぁ“The eagle flies on Friday”を訳してもらいましょうか』と歌い終わった“Stormy Monday”の一節を引き合いに出して逆襲する竜吉さん(笑)。確かに並みの教師じゃ「金曜日に鷲が飛ぶ」位しか言わんだろうな。センセ答えずに逃げる(爆)。



後から真紀ちゃんに「あの人、私の母校で英語教えていて、軽音の顧問もしてるの」と言われる。良かった、『ほら、訳しなはれ』と追い打ちを掛けるとこだったし(笑)【お節介な作者註:上記のEagleはワシが印刷された紙幣の事で金曜日に金は無くなり位の意味】



このトリオ、来年は2月9日にまたここでやるそうな。鬼が笑うより僕が覚えているかの方が問題だな(笑)

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