gooブログはじめました!

危険な思い込み

半世紀も生きると、それなりの経験も積む。若い人が危なっかしげな事をしているとおせっかいにも忠告したくなる最近のぼーずである。とはいえ自分自身を振り返ると、子供の頃から人の忠告を聞くのが嫌いな性質だった。自分に確固たるものがあって、第三者の助言を聞かないのであれば、それなりに見所があるのだろうが、単に臍が曲がっているだけのようだ。

未だに親から言われるのだが、『明日は上野動物園に行こうね』と3歳になったぼーずに言った所、『僕は下の動物園がいい』と言ったそうだ。こんな頃から上下が分かっていたなんてなんて利発なお子さんや!と感心したのは大人ぼーずだけ。親は可愛げの無いガキやな、どついたろかと思ったそーだ。センダンは双葉よりひねくれていた。

人の言うことを素直に聞かない奴にはやっぱり腹が立つ。ドイツ駐在中にヨーロッパで、少なくとも1985年頃の欧州では冷コ(レイコと読む。関西でアイスコーヒーのことをこう言う)が無いという結論に達した。ドイツ人の同僚に作って飲ませてみたら、今まで飲んだことが無いが味はまあまあだと言われた。たまにカフェでアイスカフェというメニューを目にしたことはあったが、100%コーヒー味のアイスクリームだった。

ある日、出張者をカフェに案内し、そう言ったところ、ここのメニューに写真付であるじゃないですかと言い出した。それはアイスクリームだと思いますと言っても信じない。それじゃ頼んでみたらと言うより先にその男はオーダーしていた。うーん可愛くない奴め。ところが、運ばれてきたのは確かにアイスコーヒーフロートのようだった(マズイなぁ)。

ヘー、初めて見ましたよというぼーずに向かって勝ち誇った笑顔を向けながら、その男はストローを咥えた。『アチーィ』悲鳴を上げたのはそのすぐ後だった。なんとそのアイスカフェはガラスのコップにホットコーヒーを満たし、その上にたっぷりのホィップクリームで断熱してからテッペンにアイスクリームを飾るという飲み物だったのだ。(最近流行のアッフォガードみたいな飲み物だった)

熱いコーヒーをストローですすった男は喉にヤケドを作り、しばらくぼやいていた。『韓国料理屋で冷麺でも食いますか?』と聞いたものの心の中で大笑いをしていたぼーずであった。・・・・ちょっと意地悪だったかな?
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ひげぼーずのつぶやき」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事