ガキの頃、結構思い切りのいい方だった。別れた子から貰ったもんなどは手元におかないタイプだった。大学の頃、2年前のクリスマスに貰った手編みのセーターを『あんた、もう着ないでしょ』と大晦日に母親がドブ掃除の時に着ているのを見ても笑って済ませた位だ。(しかし、うちのオカンもよーやるなぁ)
West Bruce & LaingのLPを買わなかったのは、多分にこの性格が災いしたと思う。大好きだったCreamのベーシストJack Bruceが同じ位、気に入っていたMountainのLeslie West(g)にCorky Laing(Dr)と組んだ。普通なら間違いなく買っていただろう。
伏線がある。73年のマウンテン大阪公演、こいつがめちゃめちゃ良かったのだ。評論家に言わせれば『もう解散同然で、あくまでも金稼ぎ』と散々であった。ブロガーも同じ様な論調が多いが、果たしてこいつらの何人が生で聴いたのだろう。
West Bruce & Laingの結成を調べると72年とある。出典を示せと書き込みがあるので信憑性は不明だが、離婚前によそで子供を作ってた(笑)みたいなもんか?ここが引っかかった。しつこく言うが厚生年金会館は大ノリの渦だった。認知したくないーなぁ(笑)。しかし、良く考えたら、半年後に受験を控えた夏休みに・・良く行ったな、子供ぼーず。
金言をひとつ『人間、歳を食うと性格も変わる』(笑)。懐かしさの方が先に立つんだな、これが。買ってしまったぜ、West Bruce & Laing。しかも680円(笑)。これが大正解。まずはタイトルでもあるヘヴィーなリフで始まる1曲目のWhy Dontchaから圧倒された。
続いてJackの傑作でMountainでも大人気だったThe Theme From Imaginary Westernを彷彿とさせる2曲目のOut into the field 3曲目はアップテンポのハードロック、ご機嫌なリフにJackのベースが複雑に絡むThe Doctor。次の
Turn Me Overではスタジオ録音の利点を生かし、最初から最後までJackのHarpが入る。こんなにHarpが上手かったかと驚いた。
5曲目だけがカバー曲で、しかもブルース。Eddie Boydの3rd DegreeだがCreamの演奏と言っても騙されそうなBlues Rockに仕上がっている。Claptonの同曲と聴き比べても面白いと思う。特にJackのエンディングへのベース演奏は圧巻だと思う。6.Shake Ma Thingと8.のPleasureは軽快なロックンロール。
7曲目、While You Sleepがいい。Mountainの名曲『ヤスガーの農場(ウッドストック野外コンサートの会場)』を思い出した。9曲目。コード進行がグランドファンクのHeartbreaker風のLove Is Worth the Blues。最後がシンセを持ち込みアメリカンロック調のPollution Woman。
高校生の感性でこいつを聴いてみたかった気がしないでもない。どんな感想だったろう。当時は昼飯を削ってLPを買っていたので、いいダイエットになっていたかも(笑)。しかし、いくら価格破壊といえどもCDが牛丼2杯分。680円はないと思うのだが・・・。
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