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不思議な豆

『南部の木には不思議な果実が実る。血にまみれた葉っぱに根っ子』と歌ったのはBillie Holidayだった。ある日うちの庭で奇妙な種を見つけた。それはありきたりの柿の種なのだが、多量の種が丸く細長くつながっていてオブジェの様だ。なんじゃこれ??目の前をヤンがとぼけた顔で通り過ぎ、作者はこいつだと確信する。オブジェに汚さは感じないが、製法が判ると触る気にはならん。

『アホ!!お前、柿何個食った!?』おかしいと思った。食の細い犬ではあったが、前の日まったく晩飯に手・・・いや、口を付けず心配していた。しかし、どうやって大量の柿を?木登り覚えた??サルか、お前は。婆さんに悪行をチクる。『あー、植木屋さんが忘れてたんじゃないんだ』と意味不明な言葉が返ってきた。

聞くと昼間、出入りの植木屋へ剪定のついでに高い所になっている柿を籠に一杯取って貰う様頼んだのだと言う。その籠が空だったのでてっきり忘れられたと思っていたそうだ。犯人は鉄板でうちのワンコ。もー、大籠一杯の柿食うかぁ~飯なんか食えるわけがないだろ。

なんでこんな話をするかと言えば、インドネシア在住の友人から高価なコーヒーを貰ったのだ。サイトでは100g数千円の値段が付いている。コピ・ルアクと言うそうだ。直訳するとニャンコ・コーヒー。『最高の人生の見つけ方』という映画でそのコーヒーを飲みながら、製法を聞いたジャック=ニコルソンとモーガン=フリーマンが大笑いするシーンがあった。

そう、このコーヒーちょっと変わった作り方をする。ルアクをニャンコと訳したが、正しくはジャコウネコ(見た目はイタチ)だという。要は熟して甘くなったコーヒーチェリー(コーヒーの実)をこのニャンコが食べ、消化されずに排出した豆を洗浄し、生豆として扱うというのだ。




もちろん婆さんや妹には製法を隠したまま飲ます。味は良く出来た普通のコーヒーと思っていたのだが、飲んだ後に香りが鼻へ抜ける。それがすごくいい感じだった。調べたらニャンコの体内で発酵しているそうだ。そのサイトに依れば、ニャンコは実の外皮だけを剥がし、なめる様にして飲み込む。豆の周りはパーチメントと呼ばれる袋で覆われているので、直接触れてはいないと言う。

写真もUPされていたが、まぁ○ンコには見えない。ヤンのオブジェそっくり(笑)しかし、どうせならもう少し大きい動物に食わせる方が効率良さそうだな。でも、人間にだけはやらせるなよ。
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