TVは見ないと宣言中のぼーずであるが、海外のドラマは結構好きで見ている。一番好きなのはNHKでまだ再放送をしている『フルハウス』。第8シーズンで終了。95年に終わったので10年以上再放送をしていることになるが、それだけ人気が高かったのだろう。1シーズン8千円強とDVDはチョイ高めであるが、8シーズンまでそろえてしまった。
もう一つ気に入っているのが『刑事ナッシュ=ブリッジス』。相棒のドミンゲス刑事とのやり取りがケッサク。こちらは刑事ものであるから殺人事件は当たり前に出てくるが、仲間が殉職したり、首になったりと波風の立ち方が和風刑事ものと一線を画している。こちらのDVDは日本語訳なしで、未だ購入をためらっている。
フルハウスは害の無いホームドラマと思ったら大違いで、色んな社会問題を持ち込む。日本の『渡せけ』みたいに、毎回ドロドロした嫁姑問題のオンパレードではこちらの見る気も萎える。TVを見なくなったのには、多分に下らん番組が多いと感じたからである。この辺は海外ドラマを見習ってくれないかなぁ。
昨年は『ボーンズ』を見て、益々そう思った。あっという間に2シーズンのDVDを観てしまった。次にはまったのが『トゥルー=コーリング』。主人公のトゥルーは医学生を目指し、死体安置所で働く若い女性だ。ある日死んだばかりの死体に『助けて(Help!)』と言われたとたん、その日の朝に目覚める。かくして前日の記憶から死んだ人間の状況を推定し、死なないようにするのが彼女の使命(Calling)だと気付く。
その日をやり直すことにより、思いもよらない原因から死ぬはずの人を助けるのだが、なにせ1日しかない。朝に死なれた日には大変なのだが、作者は時間のトリックをうまく使い、見事に助ける様を描く。たれ目で可愛い主人公も気に入り、全13巻を終了した。当然この後には『お勧めです』の言葉が入るはずだったのだが・・・4~5巻辺りからちょっと鼻につき出した。
人の死は悲しいものだが、同情だけでホイホイやり直していいのだろうか?という疑問が湧いたのと、主人公の手段を選ばぬ(視聴者には刺激になるだろうが)助け方に疑問を感じ出したのだ。例えば殺される場所に近づけない為に、犠牲者を置き引きに仕立て、警察に突き出すなんてのはどう考えてもやっちゃいかんだろ(笑)。
途中から彼女の邪魔をする組織が出てくるのだが、ここで更に興味がそがれた。こいつらに至っては、助かった人間とは別の人間を罠にかけ死ぬように仕向ける。それも極めて単純なだましかたで。時を戻して人を救うこと自体がありえない話なのだがら、伏線のリアリティには気を使って欲しい。何から何までウソならドラマなんか見ない方がいいから。第一、数合わせで殺すか?
13巻の終わりは明らかに続きを意識している。トゥルーの母親も同じ能力を持っていたとか、父親も死すべき人間は助かるべきでないという反対組織の人間で、母親はこの父の依頼を受けた男に殺されたなど解決していない問題を残しながら物語は唐突に終わる。このままではまともに着地出来んとプロデューサーが投げ出したか??
制作側が下りたのが原因らしいが、途中辺りから物語の破綻は見えていた。これをうまく落としてくれたら、海外ドラマの評判を又、上げてくれたのに。そー思うとちょっと残念な気がするぼーずなのだ。
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