世間の映画評は余り良くなく、リメイクが不完全という意見も見受けられるが、僕が覚えているシーンはシュワちゃんがおばちゃんに変装するトコと空気の薄い火星に放り出され目ん玉が飛び出しそうになる部分だけ(笑)。大体、フィリップ・K・ディックの原作は文庫本で40数ページの短編である。はっきり言って映画は原作と全くの別物。その意味では最初がリメイクそのものなんだけど。
映画はスピード感にあふれて結構面白く、なんでこんなに評価が低いのかが判らなかった。見たことのあるようなシーンが多いのは確かで、コロニーと呼ばれるオーストラリアはブレード=ランナー(原作者はこれもフィリップ・K・ディック)のアジアンテイスト満載だし、ロボット兵はスターウォーズのパクリかな。但し、前作の重要な舞台となった火星は一切出てこない。
主演のコリン・ファレルがなかなかいいんだよね。有名になったフォーン=ブースは大嫌いなんだけど、一昨年だったかに公開されたロンドン=ブールバードでの演技から、この人が結構気に入ってしまった。大好きなケイト=ベッキンセイルが悪役なのは気に入らず、ヒロインと役を交換しろと観る前は言っていたのだが、まぁこれもありかな。
主要な登場人物は前作と同じなのでリメイクをけなす必要はないだろう。そもそも独裁者コーヘイゲン、レジスタンスの指導者マサイアスは原作には存在しない。面白かったのは、今回もイミグレで主人公の変装がばれるのだが、その前に並んでいたおばちゃんと、前作ではシュワちゃんの変装でバレたおばちゃんが同人物だった。芸が細かいな(笑)
オリジナルでは体内の赤ん坊という気色の悪い存在だったマサイアスは普通のおっさんだった。このマサイアス役のビル=ナイはアンダーワールドで吸血鬼の長老役だったが、ハリポタではヴォルデモートに殺される魔法大臣のルーファス=スクリムジョール。作中でロンは『あいつは吸血鬼だ』と言っていて・・・ああ、だんだん訳が分からなくなってきた。
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