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完・アルコールな話

昨年の今頃、消毒用アルコールが欠品してあちこちで探すも見つからず、ウチの在庫を使い果たすかという時があった。この時の馬鹿らしい騒ぎは“アルコールな話”“続・アルコールな話” の二度に渡ってここへ書いてきた。

この頃の記事で目に留まったのは高濃度の蒸留酒(いわゆる焼酎)を消毒用として販売した酒造メーカーの話だった。2020年4月に厚生労働省が、高濃度アルコール飲料を消毒液の代わりとして使用することを特例として認めたのだが、スピリタス等の既存品は既に欠品。ここに至って日本酒等まっとうな酒の濃度をわざわざ高めて売り出した蔵元がいくつかあったのだ。

先日、その高濃度の酒を造っていた蔵元の石岡酒造が在庫を抱えているという記事を読んだ。現在は普通の消毒用アルコールが増産されて市場に出回っている。美味い酒を何度も蒸留し高濃度にしたアルコールはコストがかかるからどうしても売れ残るのだろう。でも、当時を思うとこの蔵元の英断にどれだけ心をうたれたか。

巷ではこの石岡酒造の酒を買ってサポートしている人たちがいるそうだ。良い話だなぁ。でもメーカーで一番厄介なのはデッドストックと呼ばれる、まず売れないと思われる在庫だ。80年代、ウチの原付バイクが余りまくり、3台10万なんて話があったのを思い出した。

この余った奴を貰おうじゃないか。消毒にも使えると書かれているのは本来飲用であるとみるべきだろうが、蔵元に飲めるかを尋ねてみた。『弊社の日本酒を蒸留させたもの(いわば米焼酎)ですが、所有している免許の関係で米焼酎のままでは販売できず、食添加用グリセリンを追加し「リキュール」とすることで販売しています。大きな声でお召し上がり下さいとは言えませんが、飲めます』ということだった。

またかよ!特例で消毒使用を認めたんだから、販売にも特例を認めろよ。こうやってやる気ある人の芽を摘むのが役所なんだよなぁ。グリセリン自体は保湿効果もあり悪いことじゃないんだけど、何か割り切れないもんが残った。ブツブツ言いながらも発注する。



酒の小瓶が2本に携帯用スプレー容器がこんな手書きの礼状と共に届いた。蔵元の心遣いが、ちょっと嬉しい。早速飲んでみると・・・尖った割にはマイルドさを備えた味で悪くはない。なんか有名な魔王を思い出してしまった。そーいや、あれもその昔、混ぜもんをしてはお咎めを受けてたな(笑)。



そのまま飲むにはちょっと強いな。待てよ、この容器に入れて持ち歩き、飲食店で頼んだノンアルビールに入れるというのはどうだ(笑)。自家製ホッピー(爆)。20日までの10日間をこのやり方で逃げるか・・・・緊急事態宣言の再延長? オリンピック開催と比べて非難されないよう再延長は無しと見ているのだが、さぁどうなる??

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