店も面倒なのだろう。一人にまとめさせたがり、外税のときは結局、過不足が生じ大声で確認しあうのがうっとーしかった。あんなもん外でやれよ(笑)。最近は一人ずつ払う姿も見られるが、最後の奴にしわ寄せが来るのはよくあることで、払う段になり大抵もめる。後に並んでイライラしたもんだ。
ドイツ駐在時代に会議の昼飯は会社払いにすることが多かった。参加者は請求すれば昼食代が出る規定(ほとんどの会社がそうだった)を持つため、日本の総務海外担当から苦情が来た。更に言うなれば、手当てが出ている出張者で、昼飯を奢られたと申請しない奴が多い。日本人は2重払いを受ける事にもなるので食事の会社払いを止めろと言うのだ。
机の上だけでものを考えやがって。が、国際電話で怒鳴りあいは避けたかった。温厚だった?若者ぼーずは穏やかに説明した。飯を個人負担にした場合、各現地法人社員は当然好きなもんを注文する。全員天ぷら蕎麦ということは有り得ない。(大体彼らは天ぷら蕎麦はオーダーしないし、蕎麦屋も無い)そして、勘定はウエイターに支払いをするのだが、一人は現金、隣はチェック、3人目はカードかもしれない。
そんな面倒をかければ何がしかのチップも必要だし、最後には会社に提出する領収書がいる。その頃のレストランは手書きの領収書が一般的だ。支払いに一人3分かかったとして、20人で1時間かかる。それより怖いのは20人前のアラカルトが机の上に並ぶまでに何時間かかるかだ。
全員同じにすればある程度は早くなる。問題は好きでもないもんを食わされた欧州人が大人しく金を払うかだ。あれはつけるな、替わりにこれをよこせ、挙句の果てに食ってはいけない鰻にイカを食わされた(ユダヤ教徒は鱗のない魚類を食ってはいけない)。会議の半分が食事時間に費やされ、その上賠償請求までされたらお前は責任を取るのか。
『責任』。全ての事なかれ主義者にとって、これは憲法にも等しい重さを持つ。役人や総務部門には悲しいかなこの手の人間が多いのだ。(関係者の方々が読んでおられたら、ゴメンネ。でもぼーずが総務部門にいた時のバイブル『総務部総務課山口六平太』が読者に愛され、60巻近くまで続いているのは、常に人の立場を理解する、あーゆー型破りな総務社員がいないからじゃないかな。)憲法9条より重い『お前の責任』という言葉を聞いてそいつは不承不承ではあるが食事の会社持ちを認めた。
で、西洋にいわゆる日本式の均等割り勘がないのかと言えば・・・それが意外な所にあった。でも長くなるので、それについてはまた今度。
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