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ボン・ジョヴィ / ハヴ・ア・ナイス・デイ~スペシャル・エディション

2006-03-25 | Disc Review
今回は、本国である米国の2005年10月8日付ビルボード総合アルバム・チャートでは初登場2位、英国の2005年9月25日付総合アルバム・チャートでは、1988年の4thアルバム『NEW JERSEY』以降、連続でのUKアルバム・チャートでのTOP5入りとなる初登場2位を獲得し、ここ日本では、初動売上12.3万枚を記録し、1994年のベスト盤『クロス・ロード』、1995年の6thアルバム『ジーズ・デイズ』に続き自身3作目、ベイ・シティ・ローラーズ、ビートルズに並ぶ、洋楽バンド史上最多タイとなるオリコンでの首位獲得を10年3ヵ月振りに果たした、ボン・ジョヴィの3年振りとなる、9作目のオリジナル・アルバム『ハヴ・ア・ナイス・デイ』を取り上げたいと思います。

実は、本作に先行して発売されたシングル「ハヴ・ア・ナイス・デイ」がオリコンで10位に初登場した際、自身の「イッツ・マイ・ライフ」でのシングル最高位21位の更新だけでなく、洋楽のシングルとしては、2002年7月15日付のヴァンゲリスによる「アンセム~2002FIFA WORLD CUP(TM)公式アンセム」での最高位5位以来3年振りに、洋楽バンドのシングルとしては、1982年9月6日付のサバイバーによる映画『ロッキー3』テーマ曲「アイ・オブ・ザ・タイガー」での最高位10位以来実に23年振りに、オリコン総合シングル・チャートでシングルTOP10入りした、ということが話題になりました。もっとも、その要因としては、ワンコインで買える500円シングルでの発売、という戦略が功を奏したということが挙げられます。しかし、いくら価格が手頃でも楽曲が今一であれば売れるはずもない訳で、そういう意味では、楽曲の良さと販売戦略の相乗効果の賜物だと言えるでしょう。斯く言う私も御多分に洩れず、シングル「ハヴ・ア・ナイス・デイ」には痛く感動しましたし、大いに惹かれまして、その曲こそがこのアルバムを買う一番の動機となった一人です。

とにかく、自身が中高生時代に巷で流行っていた、80年代後半の頃の路線を踏襲した2000年の7thアルバム『クラッシュ』と、名曲「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」の現代版であったシングル「イッツ・マイ・ライフ」でもっての、典型的なボン・ジョヴィ・サウンドの現代版での復活に、約10年以上振りに購買意欲をそそられた時と同様に、このアルバム『ハヴ・ア・ナイス・デイ』は、1曲目の先行シングル「ハヴ・ア・ナイス・デイ」から、「自分の人生を生きる」という信念を綴ったメッセージ色の強い熱い歌詞に、「イッツ・マイ・ライフ」の流れを汲んだ曲調の疾走感溢れる楽曲が見事で、即購入に至りました。

実際、その他のアルバム収録曲も、全て最初から最後まで一気に聴かせてしまう超強力な内容で、その疾走感は圧巻ですし、何よりもアルバムの“ピース・マークの現代版”ともいえる含み笑いのキャラクター・ロゴからもわかるとおり、どの楽曲も皮肉っぽくもポジティヴで、そのドラマティックな曲展開は圧巻です。また、この初回限定盤付属のスペシャルDVD収録のライヴ映像やアルバムEPK(スペシャル・インタヴュー)も良いです。ということで、是非とも歌詞カードを見ながら全曲聴いてみてください。因みに、歌詞や試聴は公式サイトにありますし、丁度、3月22日には『ハヴ・ア・ナイス・デイ~JAPAN TOUR EDITION』というリパッケージ盤も新たにリリースされますので、そちらもお薦めです。ただし、『ハヴ・ア・ナイス・デイ~JAPAN TOUR EDITION』では、このスペシャルDVD付初回限定盤及び通常盤に収録されていた日本盤ボーナス・トラック3曲が、昨年12月のボストン公演時にレコーディングされたライヴ・トラック6曲に差し替えられていますので、ご注意下さい。

また、2006年4月には、3年振りとなる来日公演も決定しており、4月8日(土)&9日(日)東京ドーム、4月12日(水)ナゴヤドーム、4月14日(金)&15日(土)大阪ドーム、4月18日(火)札幌ドームで行われますので、ライヴ・キングの名に相応しい彼らのステージも興味のある方は、是非ともチェックしてみてください。


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