議会改革と税金の無駄遣いを無くす。
この政策信条をあげての二度目の挑戦には前政権に強烈に反対していたから、
当然現職が私を応援という形になっていった。
恐らく住民のみんなもそのように思っていた。
私は、しがらみに縛られることは覚悟していたが、
それでも中立の意識は持ち続けていた。
そして政策信条が達成できないまでも、真摯に向き合っていく。
そうでなければ議員になった意味がないと思っていた。
少数であっても何人かは純粋に応援してくれている。
その人たちを裏切るわけにはいかない、
私の支持者は、移住者や他町村から嫁いで来た人たちが多かった。
現職派としてみられていることは現職派の上げる政策に反対の場合、あくまでも中立を保つことができるだろうか、自分に負けそうな怖さがあった。
しかし、一つでも妥協してしまえば、一気に不名誉の底に落ちてしまう、
答えは明らかだった。
こんな事があった。
風力発電建設の話が持ち上がった。
その話は、業者から行政区長に直接話があったという噂、
なるほど、業者は根回しを先にしているということ。
そのような間に風力発電は健康被害が大きいという情報が出てきた。
それは移住者から私に直接上がってきた。
移住された方は横の連携が全国的なので、環境問題に関する情報は確かで早い。
移住者の方達は最初は賛成していたが健康被害で問題になっているのであれば、
話は別である。
風力発電は山上に設置することで、当然、自然環境保護からも容認できない。
この自然保護、健康被害という観点と、
業者の根回しから出ているか不透明で反対の意思を私信紙に掲載した。
私はこの時村長が知らないはずは無い、と思っていた。
そういうと、支持者であるY氏は気分を損ねた様だった。
その後風力発電の話をしようと思ったが拒否された。
都会から移住して来た人がこの様な態度に出るとは予想外だった。
その間に、村長は建設賛成の意思を示した様子。
前村長政権の時に辛酸を舐めた現職派としては、この利権は欲しいところ、、。
まだ、原発事故前だったが、原発より、クリーンだということを理由にしている。
結局業者は、健康被害が問題になっているからこそ、
先に根回しをしていると考えられた。
行政もその事業は欲しかった、という事だった。
反対を表明した私は現職派から裏切り行為のように見られ始めた。
そして、この空気を読んだ、前村長派議員A氏はなんと、すり寄ってくる。
巷では、いろんな噂が飛び交ったのだろうか、
A氏は推しの強さと、巧妙さで存在感のある人だから始末が悪い。
選挙運動の時、あの危うい場面を誰かに聞いたか、西山は買収容疑で捕まった、
と噂を流した張本人と聞いていた。
それなのに平気ですり寄る、それができるA氏なのであった。
住民の多くは前村長派に変わったと、思った様だった。
私自身あくまでも中立を保ちそのような態度である。
選挙前は、両派ともが悪いことはどっち派であろうと悪いと言うのが本筋、
と言いながら利権が絡むと、そんなことは忘れてしまうらしい。
このようのことが、味方で無ければみんな敵ということなのだろう。
真っ先に応援の手を挙げた区長は、「誰が村長になっても同じ、よくしようと思っても無理」と言い切る。
その頃、村長に不正で採用した職員の話をした。
村長になる前、現村長派の多くの人たちがその事を不満に思っていたし、
なんとか是正の気持ちがあるのではないかと期待もあったが、
ほぼ、せせら笑しながら、「その問題を取り上げる気持ちはない、
先ず、その職員自体が、自分がどのように採用されたか知らない」という。
この言葉から不正採用ありき、それを現職もよくわかっている事を悟った。
なんだ、その程度だったのか、つまり、どっちもどっち、
優遇冷遇は暗黙の村の慣習となっているのだ、と納得した。
ムキになって現職応援していた時期があった事が虚しく感じた。
このような行政の馴れ合い慣習を知らずか知ってか、
住民が反対賛成に分かれ熾烈な対立をしているのは、どういうことか、、、。
確かに、村長交代によって、生活が冷遇か厚遇か、生活に影響してしまうのであれば対立が激しくなるのは理解できる。
しかし、
間接民主主義議会それでは村民がそれに翻弄されているのでは、
民主主義とはなんぞや、、である。
民主主義、、問題はあります。
2021 6/5