5/29日の千葉ツーでのマツさんのXR転落事件が有りました。そして約1週間後無事回収したとマツさん本人よりレポートが有りましたのでご覧ください。
転落したXR
6/4日、朝7時ごろに家を出発しました。
友人はDR-Z400とヤマハ・トリッカーで、ワタシは荷物運搬用のMD90(郵政カブ)をハイエースに積んで移動。現地入り口には10時ごろ到着。そんで支度をして、私はMD90に引き上げ道具を満載して準備OK、DRとトリッカーを従え、いざ現地へ。
ちなみにハイエースの友人はトリッカーの後ろに2ケツ乗車。
順調に現場に近付いていましたが、うしろのDRからクラクション。
「?」
「うしろが来ていない」
「少し待ちましょうか」
と、この間約10分。すると向こうから話し声が聞こえる。
後ろを待つマツさんと郵政カブ。
しかし、排気音が無い。
楽しげに会話しながら歩いてきた2人(!)に話を聞くと、「マツさん、すみません。もうひと仕事増やしてしまいました」
「ってことは?」
「そうです。落ちました」
工エエェェ(゜д゜)ェェエエ工工
そうです。2次災害ってやつです。
小太郎さんが、森さんの参加表明に対して引き止めた心配が、別の友人によって現実化してしまったのです。
「2人ごと?」
「いえ、危なさそうと言うので、ちょうど降りて歩いていたので、私一人です」
「え、え、え、じゃあ、か、身体は?」
「大丈夫です。先にXRいきましょう」
とりあえず、その言葉にはウソはないようなので、2人はテクで着いてきてもらいました。
ここが転落現場
んで、そこから5分ほどで現地到着。
上からおそるおそる見たら、あったありました。
1週間ぶりにXRと対面です。すぐに降りて無事を確認したいところですが、作戦会議をして、いろいろ知恵を絞って、何とか作戦開始。
しかし、足場の悪さは言うにおよばず、チェンブロックで引くにも上手くいかない。
結局、引きつ戻りつしながらなんとかタイダウンベルトをたくさん使って、徐々にズリ上げました。
が、上げ角度の関係で、最後の1mがきつかった。
Fフォークが徐々にボトムして、引っ張った分を吸収してしまう。
思うに、チェンブロックの取り付け角度が低かったので、鎖が地面にめり込んでしまい、結果、Fフォークの縛ってあった部分より下に引っ張った感じでしょうかね。
んで、最後は4人がかりで「よいしょ!」で、無事サルベージ成功と相成りました。
所要時間は約3時間。
段取りが悪かったのと、道具(滑車、ラッチェット着きタイダウンベルト)などに振り回されてしまったのが原因と思われます。
もっとロープワークなどをマスターして、キチンと駆使した方が効率的には良かったかもです。おかげで「南京縛り」が大活躍。
上に引き上げて、XRを点検しましたら、特に外傷もなく、致命的なダメージは見あたりませんでした。
現場を目撃した小太郎さんや空缶さんにしてみれば、あの落下具合で「うそ」と思われるでしょうが、あの日1日走った泥汚れと、草や葉っぱがあちこちに張り付いていた感じ。
もっと驚くべきごとに、外してあったFフェンダーをつけてキックしたら、1発始動。もう元気、元気。
でもMDを任されているワタシはそれに乗らず、かねてからの予定通りハイエースの友人に任せて、片付けたあと、第2現場へ。
Uターンして、先ほど止まっていた地点から2~3分のブラインドカーブの先がそこでした。
まず状況を確認。
すると、私が落ちたところより軟斜面なのですが、足場が極端に悪い。
御存知のように千葉の山のほとんどが、泥岩(粘土が固まった岩)、もしくは砂岩(砂が固まった岩)といった比較的もろい岩質なのです。それは乾いていても、粉を吹いた感じになっていて、濡れてしまったら、もうツルツル。よく転倒の原因ともなります。
んで、その落下現場もその泥岩の上に、少ーしの土が乗っかっているだけ、一回行き来すると下の岩が現れてもうツルツル。命綱がないと死にます。
トリッカーは約5~6M下にありましたが、そのとどまっている60cm下は落差三m以上の切り立った崖。作業は慎重に進められましたが、さっきのXRの経験がモノをいいました。
周囲にあまり支えとなる木がなかったのですが、何とかチェンブロックを据えて、徐々にズリ上げました。一旦引き上げてから、命綱を「南京縛り」でトリッカーをキープして、またチェンブロックの鎖を緩め、また引く、の繰り返し。
しかし、一回、チェンブロックの鎖とタイダウンベルトを繋いでいた小さなシャックルが破損して、一気に1mほど落下した時は焦りました。怪我をおして、バイクの右で支えていた私のそばを「ザッー」といった感じで、落ちていきましたから。とても支えきれなかったでしょうし、直接身体に当たっていたら、打撲程度では済まなかったでしょう。ましてや6m下は崖ですから。
幸い小さな木に引っかかって止まりましたが、これで30分の作業が、ふいになりました。
めげずに何とか道のへり付近まで引き上げ、あとはまた4人で「ヨイショ」で一件落着となりました。
トリッカーは、Bレバーが少し曲がったのと、左右ミラーが若干の破損、それとハンドルが曲がりました。
でも(人のことは言えませんが)その友人も、その5~6m落下したにもかかわらず、XRのサルベージに参加したのですから、怪我の程度がうかがい知れるでしょう。
んで、さっさと後片付けして時計を見れば15時を回っている。でもXRの経験が生きたのと、トリッカーが比較的軽かったので、二時間かからないで引き上げを完了したと思います。
ワタシは、荷物を満載して(うしろのボックスは、1人ではとても持てない重さになっていました)最後が肝心と、MDを操って何とか舗装道路にたどり着くことが出来ました。
しかし、その途中にも、私が落ちたような「馬の背」のようなところが1箇所あってちょっと臆しましたが、出口を見て、一気に走り抜けました。怖かった~。
んで、撤収を記念してDRの友人のデジカメで集合写真を取って帰路に着きましたが、作業中の最大の失敗は「水分補給」。
何とみんな車の中にペットボトルを置いてきてしまい、唯一DRの友人が持ってきた500mlの飲料水をみんなで回し飲みしていました。真っ先に自販機で飲んだコカ・コーラ、美味かったな~。もう一気飲みして、そのあと壮健美茶を買ったほどです。
なお、XRを運転して帰っても良かったのですが、あの振動が肋骨に響きそうなので、トリッカーをハイエースに積んで、XRその友人に乗ってもらって自走で帰路についてもらいました。
そんで、コンビニで一服して、R297沿いで遅い昼食をとることにして、バイクの友人2人に先行してもらって、お任せで止まった先が、何と、先週小太郎さんと空缶さんとで反省会を開いたあのラーメン屋なのでした。
さらに食事を終えて出てみれば小雨が降り始めていたのですから、なにやら因縁めいたものを感じずにはいられませんでした。
もちろん、食事代はワタシ持ち。みんな大食漢だから大いに食っていただきました。私も肩の荷が降りたので、お付き合いしたことは言うまでもありません。
んで、帰路ものすごい雷雨で、前も見えない状況。作業中に天気が持ってくれたことに、これまた感謝感謝です。
友人も「雨だったら、正直マツさんには悪いけど、延期してもらうつもりでした」と言っていましたから。
とにもかくにも19時過ぎに、無事マイ・ガレージのいつもの場所に置くことが出来ました。
今日は洗車と各種点検、整備はできなかったけれど、「今度1日とって、きちんとやってあげっからね」と、言い残して、シャッターを閉めました。
以上レポート&写真提供マツさん、マツさん友人でした。
いや~ぁ、あらためて見るとすごい斜度ですね。これだけ落ちてXRは殆ど無傷、トリッカーもハンドル、レバーの曲がり等で大事無く、乗っていた本人達にも大きな怪我が無くて本当に良かったですね肋骨の傷が癒えたらまた林ツー行きましょう。 バボバボ
転落したXR
6/4日、朝7時ごろに家を出発しました。
友人はDR-Z400とヤマハ・トリッカーで、ワタシは荷物運搬用のMD90(郵政カブ)をハイエースに積んで移動。現地入り口には10時ごろ到着。そんで支度をして、私はMD90に引き上げ道具を満載して準備OK、DRとトリッカーを従え、いざ現地へ。
ちなみにハイエースの友人はトリッカーの後ろに2ケツ乗車。
順調に現場に近付いていましたが、うしろのDRからクラクション。
「?」
「うしろが来ていない」
「少し待ちましょうか」
と、この間約10分。すると向こうから話し声が聞こえる。
後ろを待つマツさんと郵政カブ。
しかし、排気音が無い。
楽しげに会話しながら歩いてきた2人(!)に話を聞くと、「マツさん、すみません。もうひと仕事増やしてしまいました」
「ってことは?」
「そうです。落ちました」
工エエェェ(゜д゜)ェェエエ工工
そうです。2次災害ってやつです。
小太郎さんが、森さんの参加表明に対して引き止めた心配が、別の友人によって現実化してしまったのです。
「2人ごと?」
「いえ、危なさそうと言うので、ちょうど降りて歩いていたので、私一人です」
「え、え、え、じゃあ、か、身体は?」
「大丈夫です。先にXRいきましょう」
とりあえず、その言葉にはウソはないようなので、2人はテクで着いてきてもらいました。
ここが転落現場
んで、そこから5分ほどで現地到着。
上からおそるおそる見たら、あったありました。
1週間ぶりにXRと対面です。すぐに降りて無事を確認したいところですが、作戦会議をして、いろいろ知恵を絞って、何とか作戦開始。
しかし、足場の悪さは言うにおよばず、チェンブロックで引くにも上手くいかない。
結局、引きつ戻りつしながらなんとかタイダウンベルトをたくさん使って、徐々にズリ上げました。
が、上げ角度の関係で、最後の1mがきつかった。
Fフォークが徐々にボトムして、引っ張った分を吸収してしまう。
思うに、チェンブロックの取り付け角度が低かったので、鎖が地面にめり込んでしまい、結果、Fフォークの縛ってあった部分より下に引っ張った感じでしょうかね。
んで、最後は4人がかりで「よいしょ!」で、無事サルベージ成功と相成りました。
所要時間は約3時間。
段取りが悪かったのと、道具(滑車、ラッチェット着きタイダウンベルト)などに振り回されてしまったのが原因と思われます。
もっとロープワークなどをマスターして、キチンと駆使した方が効率的には良かったかもです。おかげで「南京縛り」が大活躍。
上に引き上げて、XRを点検しましたら、特に外傷もなく、致命的なダメージは見あたりませんでした。
現場を目撃した小太郎さんや空缶さんにしてみれば、あの落下具合で「うそ」と思われるでしょうが、あの日1日走った泥汚れと、草や葉っぱがあちこちに張り付いていた感じ。
もっと驚くべきごとに、外してあったFフェンダーをつけてキックしたら、1発始動。もう元気、元気。
でもMDを任されているワタシはそれに乗らず、かねてからの予定通りハイエースの友人に任せて、片付けたあと、第2現場へ。
Uターンして、先ほど止まっていた地点から2~3分のブラインドカーブの先がそこでした。
まず状況を確認。
すると、私が落ちたところより軟斜面なのですが、足場が極端に悪い。
御存知のように千葉の山のほとんどが、泥岩(粘土が固まった岩)、もしくは砂岩(砂が固まった岩)といった比較的もろい岩質なのです。それは乾いていても、粉を吹いた感じになっていて、濡れてしまったら、もうツルツル。よく転倒の原因ともなります。
んで、その落下現場もその泥岩の上に、少ーしの土が乗っかっているだけ、一回行き来すると下の岩が現れてもうツルツル。命綱がないと死にます。
トリッカーは約5~6M下にありましたが、そのとどまっている60cm下は落差三m以上の切り立った崖。作業は慎重に進められましたが、さっきのXRの経験がモノをいいました。
周囲にあまり支えとなる木がなかったのですが、何とかチェンブロックを据えて、徐々にズリ上げました。一旦引き上げてから、命綱を「南京縛り」でトリッカーをキープして、またチェンブロックの鎖を緩め、また引く、の繰り返し。
しかし、一回、チェンブロックの鎖とタイダウンベルトを繋いでいた小さなシャックルが破損して、一気に1mほど落下した時は焦りました。怪我をおして、バイクの右で支えていた私のそばを「ザッー」といった感じで、落ちていきましたから。とても支えきれなかったでしょうし、直接身体に当たっていたら、打撲程度では済まなかったでしょう。ましてや6m下は崖ですから。
幸い小さな木に引っかかって止まりましたが、これで30分の作業が、ふいになりました。
めげずに何とか道のへり付近まで引き上げ、あとはまた4人で「ヨイショ」で一件落着となりました。
トリッカーは、Bレバーが少し曲がったのと、左右ミラーが若干の破損、それとハンドルが曲がりました。
でも(人のことは言えませんが)その友人も、その5~6m落下したにもかかわらず、XRのサルベージに参加したのですから、怪我の程度がうかがい知れるでしょう。
んで、さっさと後片付けして時計を見れば15時を回っている。でもXRの経験が生きたのと、トリッカーが比較的軽かったので、二時間かからないで引き上げを完了したと思います。
ワタシは、荷物を満載して(うしろのボックスは、1人ではとても持てない重さになっていました)最後が肝心と、MDを操って何とか舗装道路にたどり着くことが出来ました。
しかし、その途中にも、私が落ちたような「馬の背」のようなところが1箇所あってちょっと臆しましたが、出口を見て、一気に走り抜けました。怖かった~。
んで、撤収を記念してDRの友人のデジカメで集合写真を取って帰路に着きましたが、作業中の最大の失敗は「水分補給」。
何とみんな車の中にペットボトルを置いてきてしまい、唯一DRの友人が持ってきた500mlの飲料水をみんなで回し飲みしていました。真っ先に自販機で飲んだコカ・コーラ、美味かったな~。もう一気飲みして、そのあと壮健美茶を買ったほどです。
なお、XRを運転して帰っても良かったのですが、あの振動が肋骨に響きそうなので、トリッカーをハイエースに積んで、XRその友人に乗ってもらって自走で帰路についてもらいました。
そんで、コンビニで一服して、R297沿いで遅い昼食をとることにして、バイクの友人2人に先行してもらって、お任せで止まった先が、何と、先週小太郎さんと空缶さんとで反省会を開いたあのラーメン屋なのでした。
さらに食事を終えて出てみれば小雨が降り始めていたのですから、なにやら因縁めいたものを感じずにはいられませんでした。
もちろん、食事代はワタシ持ち。みんな大食漢だから大いに食っていただきました。私も肩の荷が降りたので、お付き合いしたことは言うまでもありません。
んで、帰路ものすごい雷雨で、前も見えない状況。作業中に天気が持ってくれたことに、これまた感謝感謝です。
友人も「雨だったら、正直マツさんには悪いけど、延期してもらうつもりでした」と言っていましたから。
とにもかくにも19時過ぎに、無事マイ・ガレージのいつもの場所に置くことが出来ました。
今日は洗車と各種点検、整備はできなかったけれど、「今度1日とって、きちんとやってあげっからね」と、言い残して、シャッターを閉めました。
以上レポート&写真提供マツさん、マツさん友人でした。
いや~ぁ、あらためて見るとすごい斜度ですね。これだけ落ちてXRは殆ど無傷、トリッカーもハンドル、レバーの曲がり等で大事無く、乗っていた本人達にも大きな怪我が無くて本当に良かったですね肋骨の傷が癒えたらまた林ツー行きましょう。 バボバボ
>こんな感じのを三回やりました・・・ベイさんもやりますな。是非ベイさん講師でバイク引き上げ術の講習会を御願いします。
>木村さん
今日はジェベルで南会津方面は行ったのでしょうか?
こちらは朝曇りでちょろっと雨降りましたが、昼から晴れましたよ。
回収レポ、とても臨場感があって(失礼ながら)楽しませていただきました! すんげぇ~
>木村さんのジェベル慣らし会津日帰りツーが有りそうですね。
本日納車だったので、天気と朝の気分次第では、明日に決行するかも!?
自分も4月に沢を走る羽目になった時は、こんな感じのを三回やりました・・・
自分の場合は、バイク無事で、人だけポチャりが多いようです?
ご無事で、何よりです。
ところで、やちさん。今週末いよいよリハビリツー行くようですね。余り無理せず楽しんできて下さい。(プロテクターは必須ですよ)。また会津キャンプツーの前に木村さんのジェベル慣らし会津日帰りツーが有りそうですね。
本当にご苦労様でした、2次災害のオマケ付でしたが
無事に回収できて良かったですね!