四国で巡礼するお遍路さん、黙々と一列に山道を登る先に綺麗な虹が!
寂しげでもあり愛おしげでもある、風天独特の目線でお遍路を詠んだ句。

<「風天」は渥美清の俳号!>
役名/車寅次郎、芸名/渥美清、本名/田所康雄、更に俳号/風天が有った!
渥美清関連資料を調べて行くうちに、彼が趣味で俳句を詠んでおり俳号は風天
俳人森英介さんが、風天=渥美清の作品を発掘「風天 渥美清のうた」の本を書いていた
今回は、渥美清(田所康雄)の新しい一面、俳人・風天から俳句を勉強しました
<2008年出版「風天 渥美清のうた」>
著者森英介さんは、元毎日で俳句のコーナーを持ち、雑誌アエラの句会に
渥美清が参加していた、との情報に興味を持ち調査開始
各方面に埋もれている「風天」の俳句を、徹底調査し218首を発掘!
渥美清(田所康雄)が、寅さんを演じる内に隠された心象風景を掘り下げる
さすが、元毎日グラフ編集長としての真骨頂!
<森英介さんの風天・調査で印象的な三ヶ所紹介>
1)渥美さんファン井出さんの「渥美清こもろ寅さん会館」(2013年閉館)
小諸で会社経営の井出さんが、渥美さんファンで私財投じ「渥美清こもろ寅さん会館」設立
井出の親友・俳優関敬六から渥美を紹介、三人は1928年生まれで意気投合
渥美に信州の名所を案内、小諸は第40作サラダ記念日の舞台に
渥美から譲受けた国民栄誉賞や映画関係資料を多数陳列
俳句3句を所有
・餅を焼く しょうゆの匂い ひと恋し
・信州の はなしする小父 指ふとく
・旅の人 信州の餅食いて 友想う
2)寅さんファン「牧師・関田寛雄」
現役引退し神奈川県の巡回牧師。教会辞める記念品に「男はつらいよ」の全シリーズビデオを所望
一作品で必ず三ヶ所の説教話しが出来るヶ所が有るとか!
好きな風天句は多数有るが、「男はつらいよ」40作サラダ記念日から
・そば食らう歯のない婆(ひと)や夜の駅
夜小諸駅で会った婆さん、結局その夜お世話になるストーリー
渥美らしい小諸駅の婆さん描写の句
亡くなる二年前1994年6月6日「アエラ句会」に投稿、これが辞世の句となる
・お遍路が一列に行く虹の中
悩み辛い思いを抱えたお遍路が、一列に登って行く先に「瑞兆の虹」
渥美さんから最高の贈り物の句だと!
流石に関田牧師さん、素晴らしい説教的解説を感謝
3)ポン友「脚本家 故・早坂暁さん」
・お遍路が一列に行く虹の中 を詠った背景を知る早坂暁さん
昔、早坂さんの故郷松山のお遍路道にあった百貨店を舞台に、桃井かおりの「花へんろ」
を1985年から3シリーズ制作&放映。
夕日の海岸沿いの山道をトボトボ一列になり登るお遍路、このタィトルバックに渥美清
がナレーションを読んだ。
早坂曰く、きっとこの風景が印象に残り、お遍路の登る先に「虹」を加えたらさぞ綺麗
だと、詠んだのでは?
<その他印象に残った「渥美らしい」風天の句を少々>
・赤とんぼ じっとしたまま 明日どうする
・花びらの 出て又入るや 鯉の口
・初めての 煙草覚えし 隅田川
・はつ電話 笑顔のままで 受話器置き
・村の子が くれた林檎ひとつ 旅いそぐ
・むきあって 同じお茶すする ポリと不良
<俳句から見る風天(渥美清&田所康雄)の心情風景>
森英介さん曰く
「風天俳句の原風景をたどってきて得た私なりの結論は、渥美清はきわめて孤独の人だが、
その孤独をしっかり楽しんでいた粋な人でもあった」と。

「寅さん」人気が大きくなるほど、田所康雄がドンドン薄れてゆく。
病魔と闘い老いてゆく田所康雄は、ジッと耐え俳優渥美清=寅さんを演じ切って去った!
仮面を外し自由に素ピンになれるのが、唯一風天で俳句を詠む時!
愛しくて&ホロっとする作風は、ジッと耐えたのが肥やしだった?
素人の「渥美清・にわか研究」の道は、迷路多く遥か遠い・・・(´д`;)
店主ブログへのご訪問とご拝読を、誠に有難うm(_ _)m御座いました。
又のご来訪を、お待ちしております。
全てに感謝U\(●~▽~●)У ブログ店主 金谷 拝
寂しげでもあり愛おしげでもある、風天独特の目線でお遍路を詠んだ句。

<「風天」は渥美清の俳号!>
役名/車寅次郎、芸名/渥美清、本名/田所康雄、更に俳号/風天が有った!
渥美清関連資料を調べて行くうちに、彼が趣味で俳句を詠んでおり俳号は風天
俳人森英介さんが、風天=渥美清の作品を発掘「風天 渥美清のうた」の本を書いていた

今回は、渥美清(田所康雄)の新しい一面、俳人・風天から俳句を勉強しました
<2008年出版「風天 渥美清のうた」>
著者森英介さんは、元毎日で俳句のコーナーを持ち、雑誌アエラの句会に
渥美清が参加していた、との情報に興味を持ち調査開始
各方面に埋もれている「風天」の俳句を、徹底調査し218首を発掘!
渥美清(田所康雄)が、寅さんを演じる内に隠された心象風景を掘り下げる
さすが、元毎日グラフ編集長としての真骨頂!
<森英介さんの風天・調査で印象的な三ヶ所紹介>
1)渥美さんファン井出さんの「渥美清こもろ寅さん会館」(2013年閉館)

小諸で会社経営の井出さんが、渥美さんファンで私財投じ「渥美清こもろ寅さん会館」設立
井出の親友・俳優関敬六から渥美を紹介、三人は1928年生まれで意気投合
渥美に信州の名所を案内、小諸は第40作サラダ記念日の舞台に
渥美から譲受けた国民栄誉賞や映画関係資料を多数陳列
俳句3句を所有
・餅を焼く しょうゆの匂い ひと恋し
・信州の はなしする小父 指ふとく
・旅の人 信州の餅食いて 友想う
2)寅さんファン「牧師・関田寛雄」

現役引退し神奈川県の巡回牧師。教会辞める記念品に「男はつらいよ」の全シリーズビデオを所望
一作品で必ず三ヶ所の説教話しが出来るヶ所が有るとか!
好きな風天句は多数有るが、「男はつらいよ」40作サラダ記念日から
・そば食らう歯のない婆(ひと)や夜の駅
夜小諸駅で会った婆さん、結局その夜お世話になるストーリー
渥美らしい小諸駅の婆さん描写の句
亡くなる二年前1994年6月6日「アエラ句会」に投稿、これが辞世の句となる
・お遍路が一列に行く虹の中
悩み辛い思いを抱えたお遍路が、一列に登って行く先に「瑞兆の虹」
渥美さんから最高の贈り物の句だと!
流石に関田牧師さん、素晴らしい説教的解説を感謝
3)ポン友「脚本家 故・早坂暁さん」

・お遍路が一列に行く虹の中 を詠った背景を知る早坂暁さん
昔、早坂さんの故郷松山のお遍路道にあった百貨店を舞台に、桃井かおりの「花へんろ」
を1985年から3シリーズ制作&放映。
夕日の海岸沿いの山道をトボトボ一列になり登るお遍路、このタィトルバックに渥美清
がナレーションを読んだ。
早坂曰く、きっとこの風景が印象に残り、お遍路の登る先に「虹」を加えたらさぞ綺麗
だと、詠んだのでは?
<その他印象に残った「渥美らしい」風天の句を少々>
・赤とんぼ じっとしたまま 明日どうする
・花びらの 出て又入るや 鯉の口
・初めての 煙草覚えし 隅田川
・はつ電話 笑顔のままで 受話器置き
・村の子が くれた林檎ひとつ 旅いそぐ
・むきあって 同じお茶すする ポリと不良
<俳句から見る風天(渥美清&田所康雄)の心情風景>
森英介さん曰く
「風天俳句の原風景をたどってきて得た私なりの結論は、渥美清はきわめて孤独の人だが、
その孤独をしっかり楽しんでいた粋な人でもあった」と。

「寅さん」人気が大きくなるほど、田所康雄がドンドン薄れてゆく。
病魔と闘い老いてゆく田所康雄は、ジッと耐え俳優渥美清=寅さんを演じ切って去った!
仮面を外し自由に素ピンになれるのが、唯一風天で俳句を詠む時!
愛しくて&ホロっとする作風は、ジッと耐えたのが肥やしだった?
素人の「渥美清・にわか研究」の道は、迷路多く遥か遠い・・・(´д`;)
店主ブログへのご訪問とご拝読を、誠に有難うm(_ _)m御座いました。
又のご来訪を、お待ちしております。
全てに感謝U\(●~▽~●)У ブログ店主 金谷 拝