ほっこりゆったり

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みさき公園 閉園

2020-02-19 | ゾウさん
みさき公園と言えば、もう和歌山がすぐそこ、大阪の南の方にある。

動物園と遊園地があって、長らく親子連れに親しまれて来た。

なんと3月末で、63年の歴史に幕を下ろすことになったらしい。

ここには只一度、30年ほど前に、会社の同期8人位と行った記憶がある。

その日は雨が降ったり止んだり、お客もまばらだった。
2時間は遊んだはずだが、次の2つ以外は何をしたかはあまり良く覚えていない。

1つ目は、
ショーの合間の我々以外に誰もいないプールでイルカに直接触れ、そのウェットスーツのような感触に驚いたことや、イルカが友好的であちらから何かを語り掛けるように接してくれ、かなり知能が高く、そしてとても愛くるしいと感じたこと。

もう1つは、象舎。
その運動場は、小高い所から見下ろせた。
たまたま雨が止んで閉じた傘のシワに、目の前に生えていたイネ科の雑草を差し込み、下にいる象にやろうと、友人が手を伸ばした。

すると象も鼻を伸ばす。
回りのもう少し~という声援に推され、友人も色々工夫を繰り返し必死で手を伸ばす…………
しかしそうこうする内、努力むなしく草がパラ~と落ちてしまった。
一同「あ~~」
すると、象も「あ~~」と悔しがり首をうなだれた。
その仕草が何とも言えず愛おしく、象も人と感情を分かち合える動物なのだなと感じたのが、強く印象に残っている。

その時、鼻を伸ばしてくれた小柄な象が子供で、背後で人が危害を加えないかと心配そうに見守っているように見えたのが母象だと勝手に想像していたのだけれど、
かなり最近になって調べたら、
当時は親子で暮らしていたアジア象は、国内に存在せず、1957年の開業からそこに暮らすミドリとイズミという象だった。

また、その背丈の差も個体差であり、年齢も同じ。
しかし、調べた時にはすでに二頭とも亡くなっていたのにはショックだった。
(2004年5月にイズミ、同12月にミドリ)

その後、新たに象を迎えるには、厳しい基準もあるため断念し、
開業50周年記念事業の一環として、彼女らの住まいを残したまま、骨格標本や、インドから来たまだ子象だった頃からの二頭の貴重な記録を展示。
またあの時、草を受け取ろうと鼻を一生懸命伸ばしてくれた思い出の運動場は、遊具を入れて子供達に開放してあるというのは、賢明だと思った。

その内訪れたいと思っていたのだが、気付くのが遅く3月末では行けそうもない…。

こうした昔からの思い出の場所がまた一つ失われて行く………

しかし、あの時のイルカ達の笑顔や声、頭の鼻腔から力強く吹き上げられた潮の香り、象達の優しく元気な姿は、今もそしてこれからもこの胸に生き続ける。

楽しい思い出を
ありがとう………((;Λ;)//~~











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