ひまわり進学ルーム

脱・ゆとり

新学期ですね。
今年から中学校の教科書は改定され、
岐阜市では英語の教科書メーカーもかわりやした。

「脱・ゆとり」で、単語数が増えるとか、
文法も重視されるとかは、事前情報が入っていました。
ひまわりではずっと文法重視でやってたし、
中学でたくさん単語を覚えておけば高校でラクになるし、
なにより1つの単語に対して、複数の意味を学習することは、
「言語」ってものを学ぶ姿勢を養う意味でも、大いに賛成でした。

だがしかし。

中1のレッスン1から
Are you from Sydney?(あなたはシドニー出身ですか?)
No, I'm not. I'm from Canberra.(いいえ、ちがいます。私はキャンベラ出身です。)
って何やし。
いままではCanadaだったのをCanberraにする意味って何?
アルファベットも覚えたて、
ローマ字もうろ覚え、
これから英単語を徐々に覚えなきゃ・・・って時にさ。
areとかfromだって、初めて学習する子にとっては、覚えるの大変なのになあ。
いきなりハードル高し。
そして、多分、「英語」の学習を通して、世界観を養いたいとか云々っていう意図もあるんだろうけれど、
中2ではインド、中3ではフィンランドとか出てきます。
Finns(フィンランド人)って単語に生まれて初めて出会いました。

そして中1のレッスン2には
Is it a hawk?(それはタカですか?)
No, it isn't. It's an owl.(いいえ、ちがいます。それはフクロウです。)
人生の中で「owl」って単語を何回使う機会があるのだ?
「あれは学校ですか?」
「いいえ、それは図書館です。」
じゃダメだったんですか?
繰り返しますが、中1の4月に学習する内容ですよ。
「学校」とか「図書館」って単語も難しいけれど、
使用頻度は高いし、
日本語会話の中でも多少耳にしたことがあるだろうから、
覚えやすいと思うんだけれど。

ちなみに中3ではreindeer(トナカイ)が出てきます。
だから、人生の中でで何回…(=_=)
動物園に行ったときに役にたつんでしょうか…。

語彙を増やすことは賛成なんだけれど、
「名詞」じゃないだろ~と思ってしまいます。
日常会話で使える単語ならまだしも。

なんだか脱・ゆとりを履き違えているようで、がっかりです。
「無駄」に難しくしただけ。

ま、こんなところで一塾の塾長がつぶやいた所でなんともできませんから、
子どもたちがそんなところでつまずかないよう、頑張るしかないのですが。

以上、とりとめのない話でした。
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