ごろごろとしながら普段観ないテレビ番組を観ていまいたらば,
偶然「中学受験の保護者面接で,どう答えるか」的なコーナーがありまして,
時節柄ほほう?と思って聞き入ってしまったのですよ。
質問は「飼っていたインコが死んでしまいました。お母様はお子さんにどんな言葉をかけますか。」
うーーん,難しいなあ。
中学受験っつったら,小6だよね。
私の家は子どもの頃から,ネコだけじゃなくインコ・金魚・うさぎ・犬などなどいろんな生き物を飼って,
当然,その子たちの死に目にも何回も立ち会っているけれど,
特に母親がなんか声をかけてくれた記憶はないなあ。
割と粛々と事後処理みたいなのしてた気がする。
でも,木切れに名前を書いて,お花を供えたりして,
手を合わせるように,ってなことは言われたなあ。
と,ぼんやり考えているうちに回答者のみなさんの答えが出そろい,
「お受験のカリスマ」とか言われているらしい女性の方が,一番いい回答と,ダメな回答を選びました。
良いのは
「生き物はいつかは死ぬんや。お前も死ぬ。だから今を精一杯生ないかん。」
「死」という現実をちゃんと伝え,今後どうするかも示しているからだそうです。
ふむふむ,なるほど。
ダメなのは
「インコちゃんはお星さまになったのよ。いつまでもあなたを見守っていてくれるからね。」
「死」をメルヘンにすり替えてしまっているのと,「ありきたり」で印象に残りにくいからとのこと。
へえ。難しいねえ。
ここまでは,それなりに納得して聞いていたのです。
でも,
でも,先生の模範回答が!
「インコはあなたがちゃんと世話をしないから死んだのよ。」
まじすか!!!!(((((◎o◎))))
スタジオもざわめき,
先生は「叱るのではなく,諭すように語るのです。」とおっしゃっていましたが。
身近な生き物の死というのは,しょっちゅうあるわけではない,貴重な機会なので,
「生」に対する責任感をもたせるために…云々ということもおっしゃっていまいたが。
それはないわ~。
所詮バラエティ番組ですから,インパクトがある回答が求められたのだと思いますが,
それはないわ~。
生きているものはいつか死ぬのに,
その生き物の死の責任を背負わすのは勘弁してほしい。
「あなたのせいで死んだのよ」
と言っているに等しいわけで,
なんか,私だったら立ち直れないって思う。
そのインコを大切に育てていた子ほど,
命の大切さを知っている子ほど,そう感じるのじゃないかな。
もう,絶対生き物なんて飼えないって思わないかな。
確かに,ペットをアクセサリー感覚で買って,
気に入らなかったら捨てる・・・なんてことを平気でする人には,
そのくらいのことを言いたい気持ちになるけど,
小6でしょう?
わが子でしょう?
納得いかなーい!
しかも,これ,お受験でほんとに言ったら,博打的回答だと思う。
確かにインパクトはあるけど,
こうやって全否定される可能性もあるわけで,
それくらいだったら,さっきの「ありきたり」の回答の方がましじゃないの?
なにがお受験のカリスマだい。
ぷんぷん。
たまにテレビ見ると,ストレスがたまりますねえ(笑)
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