「心房細動について」
日本循環器学会の疫学調査では、2010年の心房細動患者数は約80万人とされており、2030年には100万人を超えると予測されています。心房細動は動悸などの胸部症状によりQOLの低下をきたすばかりではなく、心不全や脳梗塞をはじめとする塞栓症のリスクがあります。心房細動による脳梗塞は重篤であることが多く、ADLの著しい低下を伴うことが知られており、高齢化が進む中で、今後も心房細動の対策はますます重要となってきます。心房細動は無症状であることも少なくなく、不幸にして脳梗塞が初発症状となることもあります。心房細動の治療についてはAFFIRM試験により、レートコントロールとリズムコントロールの比較がなされ、リズムコントロールの優位性は証明されませんでした。抗凝固療法については近年、大規模臨床試験において、長年にわたり抗凝固療法の主役であったワルファリンに対する新規抗凝固薬の非劣性、優位性が示されてきています。
上記の内容をはじめ、当院当科の嶋根章医師が心房細動の早期発見、レートコントロールとリズムコントロール、抗凝固療法に関する最近の知見について講演してまいりました。
日本循環器学会の疫学調査では、2010年の心房細動患者数は約80万人とされており、2030年には100万人を超えると予測されています。心房細動は動悸などの胸部症状によりQOLの低下をきたすばかりではなく、心不全や脳梗塞をはじめとする塞栓症のリスクがあります。心房細動による脳梗塞は重篤であることが多く、ADLの著しい低下を伴うことが知られており、高齢化が進む中で、今後も心房細動の対策はますます重要となってきます。心房細動は無症状であることも少なくなく、不幸にして脳梗塞が初発症状となることもあります。心房細動の治療についてはAFFIRM試験により、レートコントロールとリズムコントロールの比較がなされ、リズムコントロールの優位性は証明されませんでした。抗凝固療法については近年、大規模臨床試験において、長年にわたり抗凝固療法の主役であったワルファリンに対する新規抗凝固薬の非劣性、優位性が示されてきています。
上記の内容をはじめ、当院当科の嶋根章医師が心房細動の早期発見、レートコントロールとリズムコントロール、抗凝固療法に関する最近の知見について講演してまいりました。