ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇ テオドール・シュトルムの本。

 

フーズムのシュトルム記念館で買った詩集。

 

『湖畔(みずうみ)』の対訳本と原作本。

 

神田の北澤書店で見つけたシュトルム。

 

 

 


 「さびしい町」  テオドール・シュトルム
 
 はい色の海とはい色の岸べ
 そこにおかれた小さな町———
 一日霧が家々の屋根をおさえ
 単調な波の音が
 ひっそりとした町をとりまいている

 風にゆれる森もみえぬ 五月の鳥の
 にぎやかなさえずりもきこえぬ
 たださえわびしい秋の夜空を
 カリがないてわたるばかり
 すな地の海岸でいつも雑草がひらひら風にふかれている

 ああ はい色の海べの町よ
 しかしぼくはけっしておまえをわすれない
 かなしいはい色の町よ
 ぼくの美しい青春が
 いつまでもおまえのふところにだかれている
                    (大山定一訳)

             

 

詩「さびしい町」が収録されている。

『少年少女世界文学全集 ドイツ古典編』(講談社)

 

 

 

 

 

 

 

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