ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆『江戸東京の明治維新』 横山百合子 著    岩波新書

                  

 面白い!!

 「維新の激動に飲み込まれた江戸。諸大名の一斉帰国で人口は一挙に激減し、百万都市は瞬く間に衰退した。横行する浮浪士のテロ、荒廃する屋敷地、流動化する身分。江戸の秩序が解体してゆく東京で、人びとは時代の変化に食らいつき、生き延びる道を求めて必死にもがきつづけた。歴史に名を残さぬ人びとの明治維新史。」

 この文章は表紙中折りに記されている。
 この文章を読んで、即、買った。


 荒廃する屋敷地という記述に、思い出したことがある。

 それは、荷風の『狐』という作品。

 永井荷風の父親は、プリンストン大学やボストン大学へ留学経験のある明治新政府のエリート官僚で、その後、日本郵船に天下った成金だが、その屋敷を建てたのが、小石川の旧旗本の屋敷三軒分の敷地だった。
 この旗本三軒分に建てた屋敷の地図も、荷風の研究資料でオープンになっているが、ここが『狐』の舞台。
 
 『狐』という作品で、当時の屋敷地の荒廃ぶりを、窺い知れる。
 
 


 大河ドラマでは描かれない、明治維新後の東京での市井の暮らしぶりを知る。

 地下鉄で読み初めたら、降りる駅をうっかり通り過ぎてしまいそうだった。




                       *   *   *



 札幌駅近くの紀伊國屋へ行ったついでに、「花まる」という根室の魚屋さんがやっているという回転寿司に寄ってきた。

 「花まる」は大流行で、まず1時間は並ぶ覚悟がいるのだけれど、数ある支店の中で、札幌駅地下のパセオ店は穴場で、ランチタイムを外したら、ほぼ並ばずに入店できる。
 カウンター席のほかに、テーブル席と、掘り炬燵席がある。             
 


     
  中トロに、旬のサンマが、ほんと、美味しい!!

    さんまのつみれ汁。これも、おいしかった!!

 目だけは、まだまだ食べたいネタがあったんだけど、もうお腹がいっぱいで、残念だけど、諦めて席を立った。
 がっかりだった!!


 札幌へ来たら、「花まる」は、超オススメ!です。


 因みに、東京駅丸の内南口の前にある KITTE の5Fに支店を出しており、ここでは2時間待ちも普通!!
 以前は、じーっと並んでいなくてはならなかったけれど、最近では整理券を取り、待ち時間の間、 KITTE をブラブラできる。
 東京で、季節によるけれど、アオゾイや、真タチ、塩水ウニのにぎりを、食べられる!!
 







 
 

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