ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇『歌われなかった海賊へ』  逢坂冬馬 著  早川書房

今朝、7時頃に、読み終わった。
暖かい牛乳を飲んでから、ベッドへ。
カーテンの隙間から射す陽の光を眺めているうちに、眠ってしまった。

眠っている間も、読後の雰囲気が続いていてようで、夢をずっと見ているような感じだった。

目が覚めてからも、しばらくベッドの中で、読み終わった本について考えていた。

私の机に、メモがあった。
「6時頃、帰宅」と夫。

374ページ、大著。
ほぼ、ぶっ通しで読んだ。

3分の1あたりのところで、どうも私が読んできた資料と共通しているように思い、主要参考資料のページを開く。
私が2016年から、集め続け読み続けてきた書名が、ダーッと並んでいた。

作中に実名が書かれている都市名も、何度も訪れた街だった。
クラクフは、去年、行ったばかり。
シュレスヴィヒ=ホルシュタインの名前が記されているのを見た時は、車窓からの風景まで浮かんでくる。

余談だけれど、シュレスヴィヒ=ホルシュタインは、『ハイジ』のクララのおばあちゃんが住んでいる街のエリアでもある。
シュトルムの出身地フーズムもこのエリアです。


私が、『季節風』という冊子に、2018年から断続的に、もう8回ぐらい連載してきたテーマというか問題意識と、ある部分、重なっている内容だった。
評論というカテゴリーで書いているが、自分としてはエッセイに近い文章だと思う。

小説にすると、こういう風になるのかと、思った。
まぁ私なんかの拙文などと並べて語るなど、とんでもなく素晴らしい作品ですが。

読んでいて、引き込まれたし、勉強にもなり、刺激にもなった作品でした。


頭の中を、整理しなくてはならないと思い、午後は台所。
アップルパイを焼いた。


一人fika。














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