ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆『出発 ーから草もようが行く』 作 絵 小泉るみ子 新日本出版社

                 

 後書きに、小泉さんが記している。

  戦争という異常な事態の中で生きなければならなかった少年たち。どんなに混乱し傷ついたことか……。
  運良く生き延びたことさえ、喜べないばかりか、許せないでいる自分……。沢山の困難をかかえ、傷をひきずりながら、戦後
  を出発しなけれなならなかった人々、浩もその一人だったのです。

 この物語は、児童文学作家宮川ひろさんの同僚で親友だった、とある小学校の女先生の弟さんのお話しだという。

 ある時、画家で作家の小泉さんと、宮川ひろさんが、都内の喫茶店でコーヒーを飲んでいるときに、宮川さんがこの少年の話を語ったそうです。

 それから10年、小泉さんは、この少年の物語を作品にしたいと思ってきたそうだ。

 中学生だった浩(仮名)は、予科練に志願して、毎日厳しい訓練を受けていた。その浩の前途は特攻である。
 しかし、8月15日、日本は敗戦。
 浩は、どのように生きて行くのか、まるで方向が見えない暗中に放りこまれる。


 この絵本は、そんな浩の、再生の物語である。


 
 戦争は、今も世界から、なくなっていない。
 絵本作家で画家の小林豊さんは、小学校で講演をしたおり、2年生の少年に戦争をなくするにはどうしたいいんですか?と問われたことがある。
 その時、小林豊さんは、「きみの隣にいる子を好きになることだよ」と言った。
 
 そういうことだと、私は、ずっと思っている。




                          *   *   *


           朝ごはん。

  ざっくりレシピ。
   パンは、端を残して包丁を入れてから焼く。
   包丁を入れた両面に、マスタードとバターを塗る。

   サラダの材料。
    キャベツの千切りをチン。
    ゆで卵。
    シーチキン。
    以上をマヨネーズ、塩、胡椒で和える。

 気が向いたときに作る朝ごはん。(^_-)







 












 

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