以前に観た映画ですが、なんと言っても、パガニーニを演じるディビッド・ギャレットの演奏が凄すぎるのです。
『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』
David Garrett "Capriccio Nr. 24" | Niccolò Paganini
この演奏は、マジ生で聴きたい。
予告編でも一瞬、パガニーニの演奏を聴きながら譜面をおこすリストの姿がありますが、実際もそうだったよう。
パガニーニは楽譜を残さない主義だったらしい。
それで、あのようなシーンの演出になったと思われるのですが、ショパンや、リストや、ラフマニノフは、パガニーニの影響を強く受けて、多くの素晴らしい曲を創り演奏もした。
心震えるような思いで、パガニーニ、リスト、ラフマニノフを聴けるその恩恵は、まったく至福としか言いようがない。
ところで、宮廷のパトロンありきのBGM音楽家から、自立したライヴ演奏家へと変革を起こしたのはベートヴェンだったらしい。
ベートヴェンのライヴでは、貴族の姫たちが失神したという。
ベートヴェンを生で聴いたら、そりゃー、失神するだろねと、私も思う。
この映画でもそのようなシーンが描かれている。
でもギャレットのこのナルシストぎみ表情が、どうも……。
あの海賊映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジョニー・デップと見間違う。(^_^;)
演奏は、ほんと、何度、聴いても尋常じゃなく心を打つ。
ディヴィッド・ギャレットの奏でる音だけ聴いていると、時間を忘れてしまう。